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2016年度第9回新潟県長岡市栃尾地区ふるさとづくり活動

 「ほだれ祭」とは、「越後の奇祭」とも呼ばれ、五穀豊穣と子宝・安産を願う神聖なお祭りです。IVUSA学生が「ほだれ祭」の運営に携わらせていただくようになってから今回の活動で6回目を迎えました。
 今回の活動では3月11日から13日の3日間、新潟県長岡市下来伝地区にて学生34名、事務局員1名が活動しました。

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 活動初日は、ほだれ祭の設営準備や、祭りで無料配布するおからの唐揚げである「あげあげあげ」の仕込み作業、3日目に行われる小学校企画の準備などをしました。
 ほだれ祭の設営準備や「あげあげあげ」の仕込み作業では、時折苦戦する姿が見られたものの、地域の方々とコミュニケーションを取りながら和気あいあいと作業をすることができました。

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 宿舎に戻ると、現長岡市議会議員でIVUSAのOBでもある桑原望さんから初めて栃尾の活動に参加するIVUSA学生「はちお」に対してIVUSAと栃尾の歩みや活動意義などに関する説明がありました。
 その後、IVUSA学生と地域の方々による交流会が催され、交流を深めました。

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 ほだれ祭当日である活動2日目は、前日の作業を基に会場設営や露店の仕込み作業などをして祭り本番に備えました。祭りが始まって「ほだれ様」の神輿が登場すると会場の賑わいは最高潮に達し、村の男衆、IVUSA学生、観光客が「しょいやー!!」の掛け声とともに神輿を担いで練り歩きました。

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 祭りが終了した後、地元の方々と一緒に片付けをしました。その後に催された慰労会では、祭りの興奮が冷めやらない地元の方々とIVUSA学生が一緒に机を囲み、とても良い雰囲気の中で交流をしました。交流を進めていく中で、今後も地元の方々とIVUSA学生が協働し、祭りや地域を盛り上げることを誓って会は終了しました。
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 活動3日目は、東谷小学校へ行き、学年ごとに分かれて交流企画をしました。各学年とも小学生とIVUSA学生が一緒に企画を進めることで交流を深めました。交流企画では双方に笑顔があふれ、和気あいあいとした姿がたくさん見受けられました。
 最後にペアだったIVUSA学生と小学生が握手を交わして、別れを惜しみつつ、東谷小学校を出発し活動は終了しました。
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 今回の活動では、全体を通してIVUSA学生と地域の方々が交流する機会が多かったためいろんな話をしたり聞いたりすることができました。これからはこの活動で得たものを自分たち自身はもちろん、栃尾や社会に還元できるようにしていきたいです。(立命館大学2年 木村 竜之介)

【プロジェクトマネージャーより】
 今年度は、昨年度に比べ大幅に人数を減らして活動しました。その背景には、「過疎化や高齢化に伴い祭りを大規模化できないこと」「集落のキャパシティ的に大人数の学生に対応しきれないこと」などがあります。

 そのような変化する栃尾の現状を踏まえ、祭りの運営に携わる方や観光客の方など、幅広い視点から祭りに対する声を伺いました。
 そこから原点に戻り「IVUSAが栃尾のためにできることは何か」を考え、参加者一人ひとりが今後の課題を見つけられた活動になりました。

 年間を通して幸福度の高い地域を作るため、今回見つけた課題をこれからの栃尾の活動にも還元さえていきたいです。

 活動当日のみでなく事前の段階から、とちお同住会やほだれ祭実行委員会、東谷小学校の皆様をはじめとする多くの方のご協力のもと活動を終えることができました。本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。(日本大学 2年 井上 華)