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静岡県西伊豆町活性化活動

 2月22日から26日までの5日間、第9回静岡県西伊豆町活性化活動が実施され、学生103名、事務局員2名の計105名が参加しました。

 「西伊豆町活性化活動をより具体化し、町民主体の取り組みへの足がかりにする」という目的の下、「クールタウンフェス西伊豆」をメインに活動しました。
 「クールタウンフェス西伊豆」は、西伊豆町の魅力を再発見し、今後のまちづくりにつなげることを目的としたイベントです。その中で私たちは2年前から栽培に取り組んでいるヤーコンを使いフェスを盛り上げるために、料理や展示の準備を事前に進めていました。

 初日の2月22日は私たちがヤーコン栽培に取り組んでいる畑で、マルチシートはがしやヤーコンの収穫、肥料まきを行いました。 昨年この活動に参加した学生からは、「去年のものよりも大きくて量も多い」との声も聞こえました。

 この日は、宿舎でもある旧田子中学校で対外交流会が開かれ、町民の方と一緒に夕食を食べながら交流を楽しみました。

 翌日はヤーコン畑で作業をするグループと、旧田子中学校の体育館で翌日開催されるフェスのための会場設営するグループに分かれて活動しました。

 3日目の2月24日、いよいよ「クールタウンフェス西伊豆」当日。2か月前から学生一丸となって準備してきた料理や展示の最終準備をしました。

 午後2時30分、フェスが開場するのと同時に町民の方々が続々と来てくださいました。子どもからお年寄りまで幅広い年齢層に来場していただき、ブースやステージ発表を楽しんでもらうことができました。

 町民の方からは、「去年よりも運営がスムーズで楽しかった」とのお言葉をいただき、会場は終始笑顔であふれていました。

 閉会後は大交流会が行われ、 町民の方の思いを聞ける貴重な機会となりました。

 4日目の2月25日は朝から西伊豆町の景勝地・黄金崎へ移動し、5年前から西伊豆町活性化活動で取り組んでいる、塩害を受けた松林の整備活動を実施しました。

 急斜面で体力のいる作業でしたが、ヤーコン畑でもお世話になっている藤原國雄さんをはじめとする認定NPO法人緑の地球ネットワーク(GEN)のみなさんなど、昨年より多くの町民の方々と作業できたこともあり、想定よりも広い範囲を整備することができました。

 その後住民防災センターに移動し、黄金崎整備活動で関わりのある農学博士の小川眞教授から「菌根(キノコ)と海岸林の手入れ」についての講演をいただきました。
 黄金崎の松についても、「5年前と比べて見違えるほど元気になっている」とのお言葉を頂き、学生も地域活性化では少ない「目に見える成果」に満足そうでした。

 最終日の2月26日は、5日間お世話になった旧田子中学校の清掃を行いました。その後、体育館にて解団式を行い、今回自分たちが西伊豆町に対してできたことを話し合いました。

 最後に、今回お世話になった長島 司さん(西伊豆町まちづくり課)や上田信教授(立教大学)からお話をいただき、次の活動への思いを胸に帰路につきました。

 当活動は5年前から続いており、何度も参加している学生からは「IVUSAと西伊豆町とのつながり、信頼がより強くなっているのを感じた」という声も多く聞こえました。
 達成できなかった活動の目標もありましたが、フェスの来場者数の大幅な増加や、黄金崎の松林の変化など、どの活動も昨年より大きく進化したものになりました。
 この活動が、今までの先輩方から受け継がれてきたもの、そして自分たちが受け継いでいくものだという思いを常に胸におき、これからの活動に臨んでいきます。(東京家政大学1年 矢野 千夏)

【プロジェクトマネージャーより】
 IVUSAと西伊豆町が2年前に掲げた「自然と共生する町?クールタウン西伊豆?」の構想。今回の活動で私たちの畑からヤーコンが豊作だったこと、町の方にもこの構想の話ができたこと等から、少しずつですがこの目標に向けて進めているように感じられます。
 まだまだ始まったばかりのこの計画は今後も町民の方の協力と理解を得ながら、進んでいってほしいと考えています。

 私自身はここで西伊豆の活動からは卒業しますが、今回までの活動で築いたIVUSAと西伊豆の皆さんとの繋がりを、これからもずっと強く持ち互いに刺激しあえる存在になればと思います。そんなパートナーのような関係でこれからの西伊豆町がより温かく豊かな場所になってほしいと切に願っています。

 最後になりましたが、長島様をはじめとする西伊豆町役場関係者の皆様、藤原様をはじめとする協議会・GENの皆様、そして私たちをいつも快く迎え入れていただける西伊豆町民の皆様全てに厚く御礼申し上げるとともに、挨拶とさせていただきます。
 誠にありがとうございました。(日本大学4年 山田 充)