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福岡県星野村活性化活動(長崎佐世保クラブ)

 3月9日から11日まで福岡県八女市星野村にて活動を実施し、学生18名が参加しました。

 星野村広内・上原地区の美しく積み上げられた石積の棚田は、星野村の誇りとして大切に受け継がれ、1990年には「日本の棚田百選」にも選ばれています。
 しかし2012年7月に起こった九州北部豪雨によって星野村、そして棚田は甚大な被害を受けました。IVUSAは美しい棚田の風景を取り戻すために活動を継続しています。

 早朝に長崎県立大学を出発し、星野村に到着しました。到着後、結団式がありました。
 結団式ではNPO法人がんばりよるよ星野村代表理事である山口聖一さんから、「学生ら皆さんのおかげで棚田は137段あるうち6段が田植えできるような状態になりました。これかもっと田植えをできる段を増やし星野村を元気にしましょう」と激励の言葉をいただきました。
 また今回の星野村活性化活動のリーダーである松岡康平(長崎県立大学2年)が活動へ意気込みを語りました。

 1日目の活動は久留米大学の防災ボランティアサークルであるユメクル学生6名と合同で活動をしました。今回の活動ではできるだけ多くの棚田を耕すことを目標としています。
 まず棚田を耕す作業から始めました。棚田を耕すことよって固くなった土を柔らかくして作業をしやすくし、また棚田にできた隙間を修復することができます。
 次に棚田に水を張り巡らせるために水路を作る作業をしました。この作業を行うことによって棚田に水を行き渡り易くします。三本クワなどの慣れない機材でみんな手間取っている様子でしたが、使用するうちにみるみる上達していきました。

 お昼休憩では久留米大学防災ボランティアサークルユメクルさんやNPO法人頑張りよるよ星野村さんと一緒にお昼ご飯を頂きました。他団体のことを知ることによって仲を深めよりチームワークを高めていきました。

 午後からは棚田全体に水を入れ、水漏れがないか確認する作業をしました。水漏れがあると棚田に水がたまらず田植えができません。重労働ばかりできつそうな様子でしたがみんなで声を掛け合い良い雰囲気で作業をすることができました。

 2日目も 1日目の同様の作業をし、午後からは星野村商工会議所青年部3名の方と合同で活動しました。夜の交流会にはNPO法人がんばりよるよ星野村の方5名や地域住民の方10名に参加していただきました。共に食卓を囲み星野村のことをはじめ、様々なことを語り合いました。

 星野村の人が棚田や村のことについてどのように考えておられるか知ることができ、また腹を割って話すことによってNPO法人がんばりよるよ星野村の方や地域住民の方とさらに深い信頼関係を構築することができました。そして、私たちも星野村のために活動したいと想う気持ちがより高まりました。

 3日目は午前中のみ昨日同様の作業をしました。午後からは星野村の伝統行事である野池の山採燈大護摩供の火渡りに参加させていただきました。
 採燈大護摩供の火渡りは家内安全や心身健康を祈願するもので星野村は古くから山伏の修験道があり山伏が護摩を焚いて修行に励んでいたものが今でも続いています。学生らにとって火渡りに参加することは始めてでとても貴重な体験となり、星野村の文化に触れることができました。

 今回の活動の成果報告として棚田5段を耕し修復することができました。この5段の棚田は春から新たに田植えを再開させることができます。これからも地域と連携して活動を継続させ棚田を修復させることによって星野村の誇りを取り戻し、星野村を元気にします。(長崎県立大学2年 片山 仲)