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三重県熊野市活性化活動2018

 2月22日から2月25日にかけて三重県熊野市地域活性化活動2018を実施し、学生98名、事務局員1名の計99名が参加しました。

 最初の2日間は、各地域におけるまちづくり分野での協働活動の第一歩を踏み出すために、熊野市内10地域に分かれてフィールドワークしました。2日間を通して、地域や行政の方から生の声を聞き、交流会や清掃作業を地域の方と一緒に行うことで地域の現状や魅力を肌で感じました。

 丸山地区では、熊野古道と丸山千枚田に分かれてのフィールドワークでした。熊野古道・通り峠では丸山千枚田保存会の喜田俊生会長から、丸山千枚田では唐戸嶋副会長からお話を伺いました。

 田んぼを増やしたい想いはあるが、経費と人数の関係で許可がおりないという問題、作業をする方々の高齢化問題など、学生たちは地域の現状を再認識しました。

 飛鳥地区では、2日間を通して飛鳥地区の観光資源を活かしたツアープランの考案をしました。最初に地域の方の案内でまち歩きをし、飛鳥神社をはじめとする河童伝説ゆかりの土地とそのお話や、田んぼアートなど様々な魅力を知る機会となりました。
 
「自然が豊かで歴史を感じることができる」など飛鳥地区ならではの魅力を詰めた1泊2日のツアープランを各々作成し、発表しました。その場で地域の方からプランについてのフィードバックを頂き、学生たちは飛鳥地区についてさらに深く知ることができました。

 他にも、二木島、須野、五郷、西山、神川、育生、上川の7つの地域を訪問したとともに、熊野市役所の各課でのヒアリングをさせていただきました。

 3日目には、あらゆるセクターが交流し意見交換をするための地域づくり市民会議を開催しました。毎年約18万人もの観光客が訪れる熊野大花火大会という機会を活かし、熊野市全域を活性化するようなアイディアを、ワークショップを通して地域の方と話し合いました。

 はじめに、熊野市観光協会の中平孝之会長より、基調講演をしていただきました。熊野大花火大会の歴史や現状、そして抱える課題に対し、地域市民で協力して運営をしていくことの重要性などについてお話いただき、次のグループワークで一人ひとりが考える上での指針となりました。

 グループに分かれて、学生たちはよそ者ならではの発想と、活動中に得た知識を交えた意見を出しました。地域の方からも実際に困っていることの意見を出していただき、より良い発表をできるよう議論を交わしました。

 あらゆる地域やセクターそれぞれが主体となり、今後熊野市全体の活性化へ向けて共に進んでいくために、学生たちが様々なセクターと向きあい、それぞれの「つなぎ役」として考え抜いた4日間でした。

 学生たちの本気で熊野に向きあいたいという想いで今回の会議の開催に至りました。これらが熊野の人同士の繋がりへと広がっていくよう、提案で終わらせるのではなく、熊野市の更なる活性化に向けての実現を考えていきます。

 最後になりましたが、この活動にご協力いただいたすべての方々へ、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。(龍谷大学2年 藤川 千弥)

【プロジェクトマネージャーより】
 熊野市の活性化に向け、新たなはじまりとなった活動でした。
 4日間の中で、新たな気づきや気持ちの変化を「実感」した瞬間が、熊野の方々と学生双方にあったことが、何よりのこの活動の意義だと思っています。
 そしてそれは熊野市民・学生関係なく、関わった全員の力があったからこそできた活動だと感じています。

 これからも活動を繋げていく責任を持ち、熊野に向き合い続けます。

 最後にはなりましたが、この活動を共に作ってくれた学生、そして熊野の方々をはじめ支援してくださった皆様、本当にありがとうございました。(立命館大学2年 小西 智惠)