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新潟県長岡市「長岡まつり」活性化活動

 8月1日から8月4日に新潟県長岡市にて長岡まつり活性化活動が行われ、学生125名が花火会場の設営や運営のボランティアとして参加させていただきました。

 活動1日目は、アオーレ長岡で結団式と勉強会を行いました。勉強会では、長岡の歴史や震災、平和について学び、長岡まつり活性化活動に参加することに対する意味をより深く考えられました。

 結団式では、IVUSA6期学生代表で長岡市議会議員を務めている桑原望さんからご挨拶を頂きました。桑原望さんからは、「震災は復旧できる。本当に問題なのは人口減少や地域活性化のことであり発信していくことが大切だ」と説明していただきました。

 また平和学習では、戊辰戦争と太平洋戦争の2つの戦災と、中越地震による震災について知り、長岡まつりの復興祈願と平和への祈りを理解しました。

 勉強会終了後、平潟神社へ移動し長岡空襲で亡くなった方への慰霊の念を込めて黙祷しました。
 その後、いくつかの場所に分かれて現地の方々と共に長岡空襲で亡くなられた方への慰霊の意味を込めた神輿を担ぎ、長岡の方々との交流を深めつつ、長岡まつりの前夜祭である平和祭を盛り上げました。

 最後に灯篭流しを行い、長岡空襲による被災者へ思いを馳せ、世界の恒久平和を願いました。

 活動2日目と3日目は、4つの現場に分かれて活動しました。
 フェニックス観覧席では会場案内の現場と会場設営の現場に分かれ、長岡まつり来場者の応対をしていました。

 ハイブ長岡ではIVUSA主体の企画を実施しました。フェニックス花火のモザイクアートやうちわ作りなどを通して訪れた子どもたちと交流しました。

 フィールドワークでは長岡市内にある花火に関わる施設や長岡空襲の資料館に訪れました。長岡戦災資料館や長岡アーカイブセンターきおくみらいを訪れて、戦争の悲惨さを資料を通じて痛感しました。

 そして、夜には花火大会が行われ、新潟県中越地震からの復興を祈願するための「フェニックス」など多くの花火が打ち上げられました。

 その後、今年打ち上げられた「フェニックス」のための募金活動を行いました。学生たちは、「みんなであげようフェニックス」の掛け声の元、花火をあげる協賛金のための募金活動を開始しました。一人ひとりが精一杯声を出し、来場者の方に感謝の意を表しながら活動をしました。

 この2日間の活動により、復興祈願、平和への祈りをしっかりと理解し発信できる立場になったのだと実感しました。また、それとともに、長岡まつりが地元の方々の優しさと長岡を想う人たちによって支えられているのだと気付くことができました。


 
 活動最終日である4日目は、お世話になった宿舎の清掃と長岡の方々との大交流会を行いました。大交流会では長岡に関するクイズやふり返り動画を通して長岡の方々と絆を深めるとともに、より深く長岡について知ることができました。

 また、長岡市長の磯田達伸さんから、「記念すべき年のフェニックスを盛り上げてもらった。来年もぜひ見に来てほしい」との言葉を頂き、学生たちは今後の長岡の活動にも参加したいという意志を強めました。

 ある学生は、「実際花火を見て、募金活動をして、この花火を見ている人たちを見るまでには正直わからなかったけれど、この花火にはたくさんの人の想いがこめられて、たくさんの人がそれを感じ取っていることに気づくことができた。これからの活動でもっとたくさんの人に繋げていきたい」と意志を表し、その他の学生たちもそれに続き来年の活動にも期待を示しました。

 この活動を通して、長岡まつりは平和と復興への願いが込められてお祭りであり、恒久平和のために継続されるべきものだと実感しました。そして、長岡まつりを開催し続けることで長岡空襲や新潟中越沖地震といった戦災や震災を忘れないように風化させないようにする必要があります。

 毎年8月1日の長岡まつりの開催する時には過去の戦争や災害のことを今一度考えてみて、今ある平和を大切にしていきます。(立命館大学2年 錦見 健太)