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瀬田川オオバナミズキンバイ除去活動

 8月29日、国土交通省琵琶湖河川事務所の職員7人とIVUSA学生28人の計35人が瀬田川でオオバナミズキンバイ除去活動を行いました。

 IVUSAでは2013年から琵琶湖に潜む外来水生植物の除去活動を行っており、今年で6年目になります。主にオオバナミズキンバイ(以下オオバナ)という、環境省より特定外来生物に指定されている水草を除去しています。

 オオバナは、とても繁殖力が高く、水面下に厚く根を張り、水の循環を妨げます。また、それだけでなく、水中への太陽光が遮られるため、水質悪化につながることが懸念されます。なおかつ、鳥類や魚類の産卵場所であるヨシ群落を覆い尽くして繁茂するため、琵琶湖の生態系に深刻な悪影響をもたらしていると考えられています。

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 活動前には、滋賀県立大学の野間直彦准教授からオオバナの生態、特徴についても説明があり、9月7日から9日までの3日間に行われる「琵琶湖外来水生植物除去大作戦2018」の活動に向けて、事前に注意しておくべき点や効率よくオオバナを根こそぎ取る方法についても教えていただきました。

 その後、午前9時半から瀬田川の東側で作業を開始し、国土交通省琵琶湖河川事務所の職員の方々と連携を取りながら除去、運搬に際しての注意を真剣に聞いていました。

 特に初めてオオバナを抜く新入生は、実物のオオバナとその繫殖力の強さを目の当たりにして、緊張しつつも真剣な表情で、現場のリーダーの説明を聞いていました。日差しの照り付ける中で自分ができる動きを考えつつ、オオバナと向き合って仲間と協力しながら抜いていました。

 今回の活動成果は、岩場・水辺に生えていたものを含め、除去面積約40㎡、除去重量約400kgでした。

 琵琶湖河川事務所の河川環境課長の後藤さんから、「当日、瀬田川の東側だけでも取りきれたら、と思っています。今日はありがとうございました」との言葉を頂きました。

 また野間直彦准教授からは「相手(オオバナ)も困りものではあるけど生き物なので、様子を見てやってしっかりどういうものかなというのを受け取る。それをちょっとだけ考えてみてもらったらまたいろんなものが見えてくるのじゃないかなと思います」との言葉がありました。

 最後に今回の活動のリーダーの松木幸司(立命館大学4年)から、「分からないことは仕方ないけれど、分からないことを聞いてしっかり解消していくということを念頭において作業してもらえたら良いかなと思います」と挨拶があり本活動は終了しました。

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 最後になりましたが、今回の活動は装備の提供、また共に活動してくださった国土交通省河川事務所の皆様、及び野間准教授に多大なご協力をいただきました。この活動の成功は自分たちだけでは成り立ちません。深く感謝申し上げます。
 そして今後ともよろしくお願いいたします。(立命館大学2年 岡松 育夢)