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新潟県関川村「大したもん蛇まつり」活性化活動

 8月24日から27日の4日間、新潟県関川村「大したもん蛇まつり」活性化活動を実施し、学生136名と事務局1名が参加しました。
 この活動では、新潟県関川村で開催される「大したもん蛇まつり」の運営補助や地元の方との交流を通じ、関川村の地域活性化について考えます。

 15年目となる今年度は「村民の方のやりたいという想いに火をつける」を目的に、これまでの培ってきた地域の方との繋がりをより深め、地域の今後を担っていく若者との新たな関係性を構築しようと、学生一人ひとりが関川村のためにできることを考え活動しました。

 活動1日目は、関川村に到着後、関川村役場前にて到着セレモニーが行われました。関川村の加藤弘村長や地元の方より「おかえりなさい」と挨拶していただきました。

 1日目と2日目には、蛇喰集落センターや高齢者福祉センターでの清掃や交流、保育園でのお手伝いやお祭りに向けての準備など、村内各地に分かれて活動しました。作業をこなすことはもちろん、村の方々と交流したり一緒に作業を行ったりすることを意識しました。
 
 下関にある就業改善センターでは、施設の清掃や障子の張り替えなどを行いました。学生のほとんどが障子を張り替えたことがなく、地域の方に張り替え方を教わりながら作業しました。
 清掃終了後の交流会では、地域の方から新潟県名物のアイスクリームを頂き、アイスクリームを味わいながら楽しく交流することができました。

 2日目には、各集落のご老人たちの交流サロンとなっている「地域の茶の間」でのお手伝いや交流を行いました。また、夜に開催される花火大会と盆踊り会場の設営を行いました。

 天候の影響で開催が危ぶまれた花火大会でしたが無事開催に至り、学生も浴衣や甚平を着て、河川敷から見える花火や盆踊りを楽しみました。

 活動3日目は、大したもん蛇まつりのメインイベントである大蛇パレードの運営補助として、給水所や交通整備、雨が予想されるため大蛇にビニールを被せる作業などに分かれて活動しました。
 大蛇パレードの担ぎ手として、垂水の里から道の駅までのコースを練り歩きました。悪天候の中での開催となりましたが、大蛇が村を進んでいく様子はとても力強く迫力がありました。大蛇の先頭を担いでいた学生も、大蛇の迫力に負けないくらい元気に力強く、大きな声を出しながら関川村を盛り上げました。

 お祭り当日にはIVUSAブースの運営も行いました。ブースでは「IVUSA防災ブース」を実施しました。
 この企画は、地元の方の「防災に対する知識を深めたい」という思いを叶えるために実施しました。これまでIVUSAが行ってきた災害救援活動の展示パネルや、災害時に役立つ防災グッズ作りを行いました。学生の真剣な眼差しに、来場者は防災に対する意識を高めている様子でした。

 夜には、村民会館のアリーナに関川村の方々を招き、大交流会を開催しました。今年度も大勢の関川村の方が参加してくださいました。活動中に出会った方との再会で、会場は笑顔に溢れていました。

 村での生活のことを聞いたり、祭りの感想を交換し合ったり、とても有意義な場になりました。地元の方から「また来年も関川村に来て欲しい」という言葉を頂き、交流会は大成功で終了しました。

 活動最終日となる4日目は、宿舎や交流会で使用した施設の清掃を行いました。その後、加藤弘村長や役場の方々に、4日間お世話になったお礼と「行ってまいります」の挨拶をし、「行ってらっしゃい」と見送っていただき、関川村を出発しました。

 これまでの14年間、IVUSAでは関川村のために何ができるのかを考え活動してきました。14年間の活動の中で、「関川村に誇りをもち住んでいる人たちがいるこの村を守りたい」という思いになりました。
 15年目となる今回の活動では、地元の方のたくさんの想い聞き、ともに活動をさせていただきました。4日間を通して、活動の成果を感じる一方、まだできることはあったのではないかと感じました。
 これからも私たちは、よその者だから見える視点、学生だから生まれる発想、関川村と共に活動して15年目だからできることを考え活動していきます。

 最後になりましたが、この活動を行うにあたって協力していただいた皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございました。(近畿大学3年 辻 健太)