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東日本大震災救援活動19次隊

 この災害救援活動は、「災害復旧援護に係るボランティア活動助成事業に関する協定」に基づき、公益財団法人車両競技公益資金記念財団からご支援を受けて行いました。

 3月8日(木)から12日(月)まで、IVUSAの学生・事務局スタッフ合わせて143名が気仙沼市に入り、気仙沼市波路上にある地福寺で行われるメモリアルナイトと気仙沼市の追悼式の準備をさせていただきました。メモリアルナイトは震災から一年を迎えるにあたって、故人に祈りをささげるために開催され、追悼コンサートや一周忌法要(竹灯篭への点火、弔辞、供養回向)などが行われました。

 3月9日は地福寺にて、メモリアルナイトで参加者の方々へ配布する物の梱包、竹灯篭を並べる場所の清掃、会場の設営をさせていただきました。清掃場所には、そこに人が暮らしていたことが分かる財布や食器、トラックや船などがまだあり、復興にはまだまだ人や時間が必要だと感じました。

 3月10日は同じく地福寺にて、竹の灯篭(1,400本)を並べ、そこにろうそくを入れ、火をともす作業と追悼式が行われる気仙沼市総合体育館(ケーウェーブ)にて、会場の設営(椅子並べなど)を行いました。火をともす作業は風が強く大変でしたが、気仙沼で亡くなられた1,400人と同じ数の灯篭に、気持ちをこめて火をともしました。メモリアルナイトの最後には地域住民の方と手をつなぎ「見上げてごらん夜の星を」歌いました。地域住民と共に復興に向けて歩んでいこうと強く感じました。

 3月11日は午前中地福寺の清掃を行い、その後、追悼式の準備などを行いました。
 最後に住職さんから「この更地になった土地に木を植えたい。その時はまた力を貸してほしい」というお話をいただきました
 追悼式では、駐車場の整備のお手伝いと、追悼式に参加する人に分かれました。追悼式では、「黙とう」「内閣総理大臣、天皇陛下のお言葉」「宮城県知事、気仙沼市長のお話」「被災された方のお話」「ふるさとの合唱」などが行われました。その中でも、家族7人を亡くした女の子の話は特に心に響きました。彼女は、時折涙を流しながらも、家族への感謝の言葉を述べ、「いつか、お母さんのようなお母さんになるのが夢だ」と話していました。なぜ、彼女はここまで強いのかと疑問に思いましたが、彼女はそのことについてこのように話していました。「今のように強い自分があるのも家族のおかげ」だと。

 追悼式終了後、会場の片づけを行い、最後には市役所の方に、拍手とアーチで見送りをしていただきました。リーダーである出月ちひろ (国士舘大学4年)は「こちらが感謝の気持ちを伝えるために行ったのに、逆に感謝の言葉をたくさんもらえてうれしい。これからも感謝の言葉を忘れずにやっていってほしい」と話していました。
 今回の活動は、今までの活動のようにマンパワーを必要とする活動ではなく、メモリアルナイト、追悼式などで地元の方の声をたくさん聞ける活動でした。追悼式でスピーチをした彼女のように、悲しみを抱えた人が東北にはまだまだいます。そんな、震災と闘っている仲間に寄り添って、一緒に出来ることからやっていきたいと思います。(神奈川大学2年大谷 綾佳)