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第12次インド生活支援活動

 2月13日から27日にかけて、学生31名と事務局1名で第12次インド生活支援活動を実施しました。

 12回目となる今回の活動では世界的慈善活動家として知られるアンマが設立した慈善団体であるマーター・アムリターナンダマイー・マート(以下:M.A.Math)と共に活動しました。
 その中の、M.A.Mathがラーム・ナート・コーヴィンド インド大統領と共に行うJivamritam projectに参加し、インド国内の村や学校にろ過装置の設置作業を行いました。Jivamritam projectはEmbracing the worldというM.A.Mathが実施している慈善活動の一環で、インド国内に安全な飲料水を提供するために行われています。

 また、今回はアムリタ大学で社会福祉を学ぶ大学院生(Master of Social Work 以下MSW)とともに活動しました。

 今回の隊の目的の一つである「インドの方の生活環境の改善」のために5日間の作業で、ろ過装置を30地区に32基設置しました。
設置作業中には、プロジェクトに携わるインド人スタッフの方やMSWの学生が作業を手伝ってくださいました。スタッフの方々から、コンクリートを作る際のコツを教えていただくなど、互いにコミュニケーションを取りながら活動に臨むことができました。

 また、ろ過装置の設置作業を行なった村に住む方や、学校に通う生徒らに対し、綺麗な水を使うことの必要性・重要性を伝えるための衛生教育をMSWの学生と実施しました。
 衛生教育では、マイム(パントマイムのように言葉を使わずに体の動きのみで伝えるもの)とフラッシュモブ(ダンス)などを取り入れることで言葉の壁を乗り越え、きれいな水の必要性・重要性を伝えることができました。

 活動8日目の午後は衛生教育を行なっている村に、インドの国内メディアのアムリタTVがJivamritam projectの取材に訪れました。
 その際、今回の活動のリーダーである下道寛人(法政大学4年)もインタビューを受け、「このプロジェクトへの参加を通して、水問題の深刻さやろ過装置を設置することの重要性を改めて感じた。実際にろ過装置の設置をすることで、多くの人の命を救うことにつながるということに大きなやりがいや意味を感じる」と話しました。

 今回の活動の目的である「関わる全ての人が日印の課題や文化、人と向き合い考動できる未来を創る」という点で現地の学生との交流会も重視しました。

 活動9日目は、Amrita Institute of Medical Sciences(以下A.I.M.S)にてアムリタ大学の医療系の学部に通う学生との交流会を行いました。A.I.M.Sはケララ州コーチンにあるM.A.Mathが設立した総合医療機関です。

 交流会では、アムリタ大学の学生からはダンスを含む、インドの様々な伝統的なパフォーマンスを披露して頂きました。こちらからは武道の実演や四季に行う行事や文化の説明、日本舞踊やよさこいを披露しました。
 交流会終了後、参加したアムリタ大学の学生に「日本の学生が行なったどのプログラムも良かったが、特に最後に披露してくれたよさこいが力強く印象的だった」という言葉を頂きました。

 この交流会以外にも4回交流会を実施し、地域によって異なる伝統的なインドの様々な文化を体感することができました。そして、交流会後は日印の学生同士で写真を撮るなどの交流をしました。

 作業最終日の夕食時には、Jivamritam projectの責任者のヴィニートさんから、「はるばる日本から来て頂きありがとうございます。今回、アムリタ大学の大学院生と日本の学生が協力して活動できてよかった」との言葉を頂きました。

 解団式の最後には、活動のリーダーである下道寛人(法政大学4年)から「今回の活動を通して得た様々な関係性を大切にしていってほしい」と挨拶がありました。
 解団式後、インディラ・ガンディー国際空港へ向かい、成田空港へは27日の朝到着しました。荷物受け取りなどを済ませた後、成田空港にて解散となり本活動は終了しました。

 この場をお借りして、本活動にご協力いただいた皆様に心から感謝申し上げます。(法政大学3年 三浦 慎爾)