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山形県日本海沿岸清掃活動

 3月17日から3月20日に、山形県鶴岡市湯野浜にて第4回日本海沿岸清掃活動が実施されました。IVUSA学生105名、山形県内の18名、事務局員1名が参加しました。

 この活動は、IVUSA学生と地元の学生が共に「裸足で歩ける海岸」を目指すことで地元住民の心を動かし、地元の学生や地元住民だけでも行動を起こせるような繋がりの輪を広げるという目標を掲げ、実施されました。

 また、今回の活動は、以前の第3回までの活動と異なり、地元住民を巻き込んでの活動もしました。

 活動初日は、山形県鶴岡市の湯野浜小学校の裏にて結団式を行いました。結団式では、まず、IVUSA学生と山形学生が顔合わせをしました。そしてその後、活動のリーダーである斎藤昂大(東北公益文科大学4年)や活動幹部たちから意気込みの発表がありました。今回の活動は、山形でのIVUSAの活動では初となる地元の学生が活動リーダーを務める活動となりました。

 その後、グループごとに分かれ、清掃活動を開始しました。初日ということもあり目標としたエリアを声を掛け合いながら行うことができました。
 その中で積極的にコミュニケーションを図り、IVUSAと山形学生の距離を縮めることができました。

 活動2日目も天候に恵まれ、午前中は1日目に出た反省点を生かし、より効率よく清掃ができました。午後は、現地の住民を巻き込んで活動しました。地元の問題を学生だけでなく地元住民の方々とコミュニケーションを通じて社会問題への意識を高めました。
 また、何気ない会話をしつつ楽しんでいる様子も伺いました。

 共に活動した後は湯野浜コミュニティセンターにて地元住民の方との親睦会を行いました。親睦会では、地元の方とゴミ問題の話や山形の話、他愛もない話など様々な会話をすることができました。地元住民の方からは「海岸がとても綺麗になった。是非また来て欲しい」「明るく元気に楽しそうに清掃活動に取り組む姿に感動した」「心が温かくなった」などの激励のお言葉を頂戴しました。

 活動最終日は、午前の清掃前にグループごとに円陣を組み、気合いを高める様子が伺えました。ひとつでも多くのゴミを拾いきろう、と全隊員が最後まで必死に活動に励みました。

 この3日間で、17,648キロのゴミを拾うことができました。今回清掃したエリアには、家庭ゴミやプラスチック製品などのペットボトル、漁網や漁で使用するポールなどが多く見られました。砂の中に、漁網や細かいプラスチックの破片などが埋もれているケースもあり細かい所まで目を凝らさないと見えないゴミも数多くありました。活動場所に行くまで距離があり歩いてる途中にも大きなゴミが目立ちました。

 夕方には解団式を山形県内にて開催しました。IVUSAの学生と山形県内学生が共に活動を振り返り、意見を語り合い、次の活動に向けて同じ方向を向くことができました。

 最後に、今回活動のリーダーである齋藤昂大から、「IVUSAの活動に限らず自分たちにできることを考えてより山形県を良くして欲しい」という挨拶がありました。そして、山形県内の学生との別れを惜しみながらそれぞれのバスに乗り山形を後にしました。

 今回の活動では、地元住民の心だけでなく初めて参加した山形の学生の心を動かす一歩になったと感じています。IVUSAの学生一人ひとりが行動で示したことにより、「IVUSAに入りたい」と言う山形の学生の声がありました。

 1次隊から始まり4次隊まで繋げてきた先輩たちの頑張りが今回の活動に形として現れたと思います。人の心を動かすということは、IVUSAの学生一人ひとりの頑張りがあり尚且つ、その想いが現地の学生に伝わるからこそ成り立つものであり容易にできることではないと改めて感じました。

 だからこそ、今後ともこの活動をする目的、意味を初心に戻りこれからも人の心を動かす活動として次にこの先も先輩方が築いてくださった頑張り、想いを大切に繋げていきます。(東北公益文科大学3年 泉 聖菜)