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日本財団「海と日本PROJECT」山形県日本海沿岸清掃活動

 8月28日から9月1日にかけて、山形県酒田市と遊佐町にて清掃活動が行われました。今回は5回目となります。
 この活動は「学生一人ひとりが意思ある海岸清掃で心を動かしあい、熱意で地域の方々の心を響かせ共に未来を創造する」という目的の下、IVUSAの学生と山形県内の学生合わせて129名が参加しました。

 活動初日、酒田市内にある希望ホールにて結団式を行いました。山形県海岸漂着物対策推進協議会の会長である小谷卓さんからは、「小さな一歩であるかもしれないが、皆さんの活動が山形にとって大きな一歩。ゴミ問題に対する希望の光である」とのお言葉をいただき、午後から活動を開始しました。

 当初の予定では初日から山形県唯一の離島である飛島に渡って活動する予定でしたが、あいにくの天候のため飛島には渡らず本土の十里塚海岸にて活動しました。
 開始前には今回の活動に協力していただいたNPO法人パートナーシップオフィスの大谷明さんから海岸清掃における注意点やゴミの分別方法などのお話をいただき、十里塚海岸へ向かいました。

 2日目はフェリーに乗って飛島へと向かいました。
 到着後ゴトロ浜と田下海岸にて清掃活動を行いました。漁網やペットボトルなどのゴミが多く見受けられました。また、現場に向かう道のりには急斜面が多くなかなか清掃の行き届きにくくなっています。

 そこで私たちIVUSAの持つマンパワーや若い力を活かし、この日はトラック3台分のゴミを回収することができました。
 夜は宿舎にて学年別にミーティングを行い、出来ることや活動において意識していくことなどを話し合いました。学年内での団結を強めることが出来ました。

 活動3日目はグループごとに分かれ、午前はオバフトコロ浜とマノシレの浜を清掃しました。2日目と同じくたくさんのゴミが見受けられましたが、船の部品と思われる大きな金属の塊もたくさん落ちていました。
 午後は全員で荒崎を清掃しました。荒崎では特に漁網が目立っていて運ぶのが困難なほど大きいものもありましたが、数人で協力し分解して運びました。
 夜は宿舎にて島民の方を交えて交流会を行いました。島民の方から「若者のパワーはすごいと感じました。感謝の気持ちでいっぱいです」とのお言葉をいただきました。

 活動4日目、この日は飛島最終日でしたが本土へ戻るべく清掃活動は行わず、山形県の庄内地方の未来を考える未来創造会という場の準備をしました。グループごとに分かれ、庄内地方の抱える社会問題に対して、IVUSAがどうアプローチ出来るのか議論しました。
 本土に戻り、宿舎にて海ゴミ問題を学ぶべく大阪商業大学公共学部准教授の原田禎夫さんと環境省水・大気環境局水環境海洋環境室室長補佐の阿部達哉さんからお話をいただきました。
プラスチックゴミの現状や海外のゴミ問題だけでなく、ゴミを出さないことの大切さも学ぶことが出来ました。

 夜は翌日の未来創造会に向けて飛島で話し合ったことを更に具体的なものへとすべくグループごとに話し合いました。

 活動最終日は遊佐町の西浜海岸にて一般の方と共に清掃活動を行いました。午前午後と合わせて12名の方にお越しいただきました。また、遊佐町町長の時田さんから「地域貢献していただけること、大変感謝しております。塵も積もれば大きな力になります。これからの活動に期待しています」とのお言葉をいただきました。

 海岸には冷蔵庫や漁網といった大きなものからペットボトルのような小さなものまで様々なゴミが落ちていましたが、全員で協力して拾いました。ゴミを拾い終わったあとは声をかけ合いながらバケツリレーで運搬し、清掃活動は終了しました。

 清掃活動終了後、地元の方を招き未来創造会を実施しました。庄内地方にある社会問題を解決すべく私たちIVUSAに出来ることを考え、企画したものを発表しました。

 その後解団式を行い、今回の活動のリーダーである山田小夏(東洋英和女学院大学3年)から、「今回参加してくれた皆に感謝している。これからもぜひ学び続けて欲しい」と挨拶があり、活動は無事終了しました。

 活動を行う上で、たくさんの方々に御協力いただきました。今回の山形県日本海沿岸清掃活動に関わってくださった全ての方に厚く御礼申し上げます。(東洋英和女学院大学4年 古賀 彩)

助成:日本財団「海と日本PROJECT」