NPO法人国際ボランティア学生協会公式ウェブサイト

会員の方はこちらから

>ID/パスワードを忘れた方はこちらから



新潟県十日町市「第22回雪原カーニバルなかさと2010」活性化活動

 2010年3月12日から14日にかけて、IVUSAの学生97名と事務局スタッフ3名が新潟県十日町市中里地域で行われた雪原カーニバルなかさとの運営のお手伝いをしました。

 少子高齢化、人口減少。日本の過疎地域における重大な社会問題です。中里地域も過疎地域の一つであり、1980年には7,000人強だった人口も、2005年には6,200人弱と、その問題は年々深刻化しています。
 それらの問題をなんとかしようと中里地域(旧中里村)の出身のIVUSA学生が地域を盛り上げていきたいと考えたことをきっかけに、2000年からこの活動が始まりました。以来多くの学生が参加し、地域の方々と交流を深めてきました。今回の活動は、会場の準備やキャンドル作り、そしてキャンドル点灯をおこないました。


地域の子どもとキャンドルの設置作業。

 当日は悪天候に心配する中、一つ一つの作業を中里市所の方々に教わりながら作業をしました。キャンドルの設置作業では、地元の方々や観光客の方々と一緒に声を掛け合いながらおこないました。


キャンドル点灯の様子。

 夜になり雪が降る中、点灯作業がおこなわれました。一人ひとりがキャンドルに思いをこめて点灯させていき、約1万6千本のキャンドルの光が一面に広がった光景はまるで星空を見ているようにきれいで感動的でした。


すべてのキャンドルに火が灯った幻想的な風景。

 キャンドル作りからキャンドル点灯まで最初から最後までこの活動に参加することができ、とても貴重な体験をすることができました。また、私たち若者の活気を地域に還元することができました。お互いにとって有益な関係を構築することができ、今回のコンセプト「太く長く続く関係」を築くことができたのではないかと思います。
 地元の方々やIVUSAのOB・OGの先輩方、たくさんの方々のご協力をいただきました。本当にありがとうございました。(日本大学1年 江上 慎吾)


【プロジェクト・リーダーより】
 一昨年、一参加者だった雪原カーニバルに、今年はリーダーとして参加し、より多くの中里地域の方々と接することができ、濃密な時間を過ごすことができました。中里地域の方々が地域をこよなく愛し、過疎化が進む地域を盛り上げていこうと努力している姿、大人の本気にとても刺激を受けました。

 今回IVUSAの参加者100名という大所帯での訪問となり、作業現場の振り分けや宿泊施設の手配など、受け入れてくださる中里支所の方々はじめ、多くの現地の方々の協力が必要不可欠でした。改めてボランティア活動は多くの人の助けの下でできるのだ、ということを実感しました。

 雪原カーニバル当日、キャンドルが徐々に点灯されていき、ゲレンデ一面に光が溢れていく様は圧巻でした。音楽や花火での演出はとてもロマンチックで、幻想的な空気を作り出し、参加者たちも美しい風景に見惚れていました。

 今回、段取りの悪さや、目配り気配り不足で支所の方やIVUSAのOBで長岡市議会議員の桑原 望さんに迷惑をかけてしまうことが多々ありました。反省点を洗い出し、今後の活動でより良い関係を構築していけるよう、努めたいと考えます。(拓殖大学4年(活動時) 斎藤 依里)


【参加大学】
フェリス女学院大学、京都薬科大学、慶応義塾大学、国士舘大学、神奈川大学、清泉女子大学、聖心女子大学、拓殖大学、東京家政大学、東洋大学、日本女子大学、日本大学、武蔵野美術大学、法政大学、立教大学、立命館アジア太平洋大学、立命館大学、龍谷大学(18大学)

【協力】
新潟県十日町市中里支所

【メディア掲載】
新潟日報