NPO法人国際ボランティア学生協会公式ウェブサイト

会員の方はこちらから

>ID/パスワードを忘れた方はこちらから



第13回いい川・いい川づくりワークショップ in 中部にオンライン参加しました

 102日から3日の2日間にかけて、岐阜県岐阜市の長良川国際競技場とオンライン(ZoomYouTube同時配信)のハイブリッド形式で、「第13回いい川・いい川づくりワークショップ in 中部」が開催されました。日本全国から37団体が参加し、各地域の川での取り組みの発表、議論、交流が行われました。今回はIVUSAから学生3人がZOOMで参加しました。

 このワークショップは、昨年からのコロナ禍による厳しい状況のなかでも、だからこそのチャレンジや、歩みを止めない前向きさをもって集まろう!元気を出していこう!という気持ちのもと集まりました。

「これこそいい川いい川づくり」という事例や取り組み、それぞれの思いを持ち寄り、その目的、取り組みを発表、議論することにより、少しでもいい川・いい川づくりのビジョン、イメージの共有につながれば、やがては日本中に個性豊かな愛着の持てる川や水辺が出現するとの思いから始まり、今回で23回の開催となっています。

 1日目の全体発表会では、各団体3分間という発表時間の中で、日頃の取り組み、これが私たちのいい川・いい川づくりといったポイントを自由な表現方法でアピールします。各地域で活躍している団体より、川の生態系保全や、ごみ問題に対する取り組みについて発表がありました。

 他団体の印象に残った発表は、川ゴミ問題に悩んでいる団体がゴミマップを市民に作成してもらう取り組みをしていたことです。川ゴミ問題に興味がある関係者だけでなく市民を巻き込むことが問題解決に必要なので素敵な取り組みだと思いました。

 IVUSAからは、鴨川に繁殖したオオバナミズキンバイ(以下オオバナ)の現状を話し、早期発見、早期除去するために、地元団体や京都府庁にオオバナの見分け方や除去方法などのノウハウを共有しながら取り組んでいることを発表しました。

 その後、各団体からの発表を受けて、「グループワーク」による議論を行いました。ファシリテーターの進行のもと各団体の悩みを共有、今後のいい川づくり考えました。

 IVUSAが所属したグループでは「世代を超えて」というテーマで話し合いました。コロナの影響で次世代へ活動・問題をどのように継承するのかという議題があがったときに、IVUSAが実際に行っている先輩が後輩に声をかけ、OBOGを招いて勉強会を行い、活動の原点を振り返り当時の思いを引き継ぐことをしていると発言するとみなさんに素晴らしい意見だとほめてくださりました。最後は全体で各グループのファシリテーターが発表し、共有をして2日目につなげます。

 2日目は、各地のいい川の現場や長良川会場、地域のグループ一緒に視聴、オンラインで参加するサテライト会場をつなぎながら、トークやディスカッションにより、いい川・いい川づくりへの思いや知恵をひろいあげ、これからに向けて共有しました。

 今回のワークショップを通して川に対しての意識が変わりました。コロナで活動が制限されていても前向きな気持ちを持ち、各地域の課題を共有し、取り組める同志が集まることによって、仲間意識が生まれ、川づくりに参加した団体に愛着を感じました。

 面白かったのは、地域団体、内閣府、国交省、専門家などといった多様な立場で議論できたことです。ゴミ処理問題について話し合いが行われ、全く立場の違う人たちが一つの共通の目的に議論すること自体が貴重だと思いました。官・民・学三位一体で川の課題に取り組むということが発表の中にありましたが、まさに実現しているところに立ち会えることが嬉しかったです。 

 最後になりますが、いい川・いい川づくり実行委員会、多くの関係者の皆さまに感謝申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。(同志社大学2年 小島 侑也)

この事業はびわ湖チャリティー100km歩行大会の寄付金を受けて実施しました。