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長野県伊那谷環境保全活動

 6月18日と19日の2日間、長野県伊那谷地域にて6月の現地派遣を行い、学生6名と事務局1名が参加しました。今回の作業目的は阿南町和合の放置竹林の整備です。現地では、飯田市役所職員の小原和也さん(IVUSA22期OB)、NPO法人いなだに竹Linksの曽根原宗夫さん(代表)と、伊藤隆子さん(副代表)にもご協力いただきました。たくさんのことをご指導いただきながら作業を進め、成果を感じられる活動になりました。

 1日目、宿舎のある売木村に到着し、初めに行ったのは伊藤さんの敷地でのフィールドワークでした。筍のほか、ワラビやうどなども栽培されていて、私たちはそれらの収穫をさせていただいたり、メンマに加工できるくらい成長した竹を生で食べたりしました。
収穫した食材は、伊藤さんに調理方法を教えていただき、1日目の夕食と2日目の朝食、昼食にいただきました。

 その後、竹林整備活動を行う阿南町和合に移動し、作業を開始しました。初日は小原さんやいなだに竹Linksの皆さんに、切る竹の選別や、竹の切りやすい方法を教えてもらいながら、安全に注意して作業を進めました。

 1日目の作業を終え、宿舎に戻った夕方には、売木村村長の清水秀樹様に訪問していただきました。村長は、「売木村をいつか失うものにしたくない。売木村での経験が忘れられない人を増やしたい」と話されていて、私たちが伊那谷地区に来て活動をする意味や、今後の売木村とIVUSAの関係について考える機会になりました。

 2日目の朝、売木村で農業を営む代田さんのビニールハウスの見学に行きました。代田さんは竹で組み立てたビニールハウスの説明をしてくださりました。その後、いなだに竹Linksの皆さんに岩倉ダムを案内していただきました。今後、整備した竹で竹いかだを作り、川下りを行いたいと考えていることをお聞きしました。自然豊かな伊那谷地区では、地域住民の方々が、自然の資源を多様に活用しようと試みる姿勢が印象的でした。

10時30分頃から、1日目に引き続き阿南町和合にて竹林整備活動を行いました。私たちは、1日目の作業後に話し合った反省点を改善し、効率良く、多くの竹を切ることができました。整備前と整備後の竹林を比べると、2日間の作業に達成感がありました。

 今回の派遣隊で私たちが感じたことは、「売木村の地域住民の方々は諦めていない」ということです。地域再生を図るために、今後の展望を話す地域住民の方々の姿が印象深く残りました。私たちIVUSAも、継続的に活動し、売木村をはじめとした伊那谷地域の再生に携わっていきたいです。
次回は9月上旬に活動実施予定です。ご協力いただいた地域の皆様、ありがとうございました。