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滋賀県大津市堅田でオオバナの除去活動を実施しました

 6月25日に滋賀県大津市堅田の、びわ湖大橋米プラザ裏と天神川河口付近の二箇所にて、滋賀県庁職員2名、事務局1名、IVUSAの学生22名で特定外来生物オオバナミズキンバイ(以下オオバナ)の除去活動を実施しました。当日は二手に別れて活動し、当日の検温および活動中のマスクの着用など、新型コロナウイルス感染症の対策を徹底して除去活動を進めました。

 オオバナは南米原産の水生植物で、2014年に特定外来生物に指定された植物です。琵琶湖や河川の水際で繁殖が多く確認されており、オオバナの持つ強い繁殖力と再生力によって在来種に影響が及んだり、水質が悪化したりと深刻な問題が起きています。現在では継続的な活動によって生育面積は減少しているものの、これ以上繁殖地域を広げないためにも、除去後の地域の監視を続けながら更なる活動を行う必要があります。

 そのため、今回の活動現場は、びわ湖大橋米プラザ裏と天神川河口付近で、琵琶湖に面しているかつ、川の河口に繁殖しているため、水位変動や強風、川の流れに乗って拡散してしまう事を防止することを目的として除去活動をしました。

 開会式では、滋賀県庁自然環境保全課の中井克樹さんから、「川に生えているオオバナは流れに乗ってどんどん繁殖することがあるので、気をつけて欲しい。また、私たちは今までできる限りオオバナが生えない状況を目指して除去活動に取り組んできた。今回の活動で除去の大変さを学び、次からの活動にも生かしてほしい」とご挨拶をいただきました。

 開会式後は米プラザ側と天神川河口側に別れて除去活動を進めました。

 米プラザ側では水面に浮かぶオオバナの除去を取る作業をしました。水深が深いところでは腰あたりまで体が浸かるためライフジャケットを着用し、安全確認に気を配りながらオオバナを抜きました。特にヨシの間に生えているオオバナは発見しにくく、また、ヨシと見分けがつきにくくなるため、抜くのがとても大変でした。

 天神川河口側は水面のオオバナと陸上のオオバナを取るグループに分かれました。
水上のオオバナは比較的見つけやすく、スムーズに除去を進めることができました。しかし、取ったオオバナを仮置き場まで運ぶときに柵などもあったため、茎や葉の破片を地面に落とさないよう気をつけて運搬しました。



 陸上のオオバナはスコップを使用して除去しました。水上と違って地面が硬く、地中深くに根を伸ばすため、掘るのがとても大変でした。陸のオオバナの除去は、時間がかかりましたが、根や破片を残さないように丁寧に抜きました。

 除去したオオバナは袋詰めをし、集積場まで運搬して天日干しをしました。袋詰めの際にもオオバナの葉や茎が地面に落ちないよう、ブルーシートの上での袋詰めを徹底しました。作業後のブルーシートにもオオバナは残っているため、片付けまで気を抜くことなく、みんなで最後まで作業を進めました!

 今回の活動では除去面積約30㎡、重量にして約210kgのオオバナを除去することに成功しました。

 また、オオバナが繁殖している地域はまだまだ数多くあります。今回の活動で得た経験を生かしながらこれからもオオバナと向かい合い、問題解決のためにオオバナの完全除去を目指していきます!

【活動前】

【活動後】

 最後になりますが、今回の活動でお世話になった皆様に心より感謝申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

【リーダーより】
 今回の活動では、設定範囲のオオバナの完全除去を目標として活動を行いました。陸に生えているオオバナの除去が難しく、想定していた量より収穫量は少なかったものの、河口付近のオオバナは綺麗に除去することができました。
 河口付近での活動だったので、除去したオオバナが琵琶湖に流れることのないよう、千切れた茎などを丁寧に網で回収するように気を配りました。

 初めてのリーダーでしたが、周りに助けられながら活動を成功させることができました。プロジェクト作りに関わってくれた仲間には本当に感謝しています。
 オオバナの除去活動はこれからも続いて行きます。今回の活動で得た経験を生かして次回以降も頑張っていきたいです。(立命館大学2年 元永 仁太朗)

※この事業は平和堂財団環境保全活動助成事業「夏原グラント」の助成を受けて実施しています。