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利島活性化活動

 8月6日から8月11日に、伊豆諸島の一つであり、椿油の生産量日本一である利島村で椿農家さんの農作業のお手伝いをする活動を実施し、学生29人が参加しました。この活動はコロナ禍のため3年ぶりの実施となりました。

 活動1日目は、勉強会と結団式を行いました。勉強会ではアイスブレイクやクイズで大いに盛り上がり、良いスタートとなりました。結団式では班や個人の目標を立てたり、現地での動きをイメージしたりするワークを行いました。23時頃、竹芝桟橋から出航しました。

 2日目の6時30分頃に利島の港に船が到着しました。港では島でお世話になる方々がお出迎えをしてくださいました。

 その後急な坂道を上って宿舎まで移動しました。

 そして農協の加藤大樹さんと五十嵐安結さんが来てくださり、利島の椿産業についての現状や取り組みを学ぶ勉強会を行いました。
 その後は現場ごとにその日の目標やコンセプトを確認するミーティングを持って、それぞれの作業現場へと向かいました。初対面ということもあり学生は緊張していましたが、農家さんが暖かく迎え入れてくださいました。各作業現場では、落ち葉を集めて燃やす「きっぱらい」と呼ばれる作業をしました。

 夕食後には班ミーティングと作業現場ごとのミーティングを持ち、今日の反省と明日の目標について話し合いました。

 3日目の午前は、昨日に続き椿林のきっぱらいを主に行いました。午後は、農家さんや利島の受け入れ代表の方々と交流しました。隊員で島民の方々を囲み、私たちを受け入れてくださった理由や、私たちが利島に来た理由などを盛んに話しました。
 時に話が熱くなり、この3日間のエピソードをふり返って思わず涙する人もいました。学生はこの交流会に参加してよかったと語り、活動へのモチベーションが高まったように思います。

 4日目は、雨の影響で農家さんと作業をする班が少なかったために代わりに農業協同組合でビニールハウス内の椿の苗の処分や草刈りなどを行いました。
続いて午後には農協の椿林できっぱらいをしました。夜には学年別ミーティングを行いました。先輩を見て真似したいことや活動中に感じたことを話しました。同じ学年だからこその同じ目線でアドバイスや共感ができ、より絆が深まりました。

 活動5日目は、農家さんとの作業と交流会を主に行いました。午後には、農家さんとの交流と学生内での交流会を行いました。農家さんと密に過ごせる時間はこの午後が最後でした。作業や会話、時には食事を楽しみ、農家さんと4日間でどんなことがあったかをふり返りました。
 そんな会話を通じて学生たちは「帰りたくない。名残惜しい」と口にしていました。夜には学生内で交流会を行い、ふり返り映像やフォトコンテストなどを通じ、今までの活動をふり返って何が楽しかったかなどを話していました。

 活動最終日は、今回の活動成果の発表として「なぜ私たちが利島に行くのか」という問いについて考えました。今日までにそれぞれが利島の方々にお聞きしたことを元に、利島に行く意味を全体に共有しました。

 船の出航直前には活動を支えてくださった方々や農家さんと写真を撮ったり、色紙を渡したりしました。お世話になった農家さんとの別れは寂しく、思わず涙を流す学生もいました。
 11時50分頃に船が出航し、17時30分頃に東京に無事に到着しました。その後解団式で簡単に個人目標のふり返りをしました。これをもって利島活性化活動の全日程が終了しました。

 尚、この活動はカネダ株式会社様からのご支援を受けて実施しました。(京都外国語大学3年 小原 咲樹 立命館大学2年 矢田 祐風南)