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沖縄県石垣島海洋漂着ごみ水際掃討大作戦

 2月22日から27日までの6日間、第三次沖縄県石垣島海洋漂着ごみ水際掃討大作戦を実施し、IVUSAの学生76名、沖縄の名桜大学の学生2名、事務局1名の計79名が参加しました。

 石垣島では今、世界で問題となっている海洋プラスチックごみが大量に漂着し、景観と自然環境を脅かしています。これらのごみがまたどこかへ流れてしまうのを防ぐため、また綺麗な海を取り戻すため、活動に取り組みました。

 活動初日は結団式を行いました。
 今回の活動目標である「石垣島での清掃活動を通して、何事も興味を持って取り組み、逃げずに立ち向かう。そして、発信する」を再確認しました。

 清掃活動は、活動2日目から4日目まで行われました。

 活動2日目は午前の活動で想定していた範囲を予定より早く完遂でき、午後には翌日に予定していた活動範囲の清掃を始めることができました。
この日はバケツリレーでごみを絶え間なく渡し続けました。拾ったごみの多さに驚き、改めて海ごみ問題の深刻さを実感することが出来ました。

 活動3日目は卒業生(27期1名、29期1名)も来てくれ、一緒に活動しました。午前中、午後共に雨が降ったりやんだりの天候でしたが、幹部や班長の声がけによりモチベーションを高めました。一人ひとり声を出し、互いに励ましあいながら活動することができました。

 3日目の活動ではペットボトルはもちろん、プラスチックごみや漁具が沢山ありました。プラスチックごみは細かいものから大きいものまで数多く落ちていました。漁具に関しては漁網やブイが多かったです。漁網は木に絡まっていて取りづらく、ハサミを使わないと取れない場面もありました。

 活動4日目は清掃活動最終日でした。24日の雨の影響で中断してしまった活動範囲を午前7時頃より有志20名で清掃しました。またこの日はカウンターパートの田中秀典さん(合同会社縄文企画)、酒匂紀史さん(株式会社DOKAVEN)と石垣島の島民の方16名と共に活動しました。
 ごみを拾った時の「ナイスクリーン」という掛け声と共に、島民の方と一体感を持って活動することができました。

 3日間の清掃活動で合計1,206袋拾いました。活動範囲である星野海岸全長約1km全域清掃を達成しました。

 午後は島民の方、13名を交えて、アップサイクルのワークショップを行いました。3日間で拾ったごみたちが新たなものに生まれ変わりました。過去の豊かさが、こうしてもう一度私たちの生活を豊かにしてくれることに感動しました。

 活動5日目は観光日でした。午前中はやいま村でリスザルと戯れ、川平湾でグラスボートに乗りました。石垣島の海は透明度が高く、たくさんの魚が泳いでいました。またウミガメを見た人もいました。お昼はポーザーおばさんの食卓で八重山そばをいただきました。午後はミルミル本舗と石垣島鍾乳洞に行きました。

 3日間の清掃の疲れを感じさせないぐらい元気に観光を楽しんでいました。

 活動最終日は解団式でした。
今回の活動のリーダーである澤島隼也(国士舘大学4年)の話にあった「仲間を大事にして、これからも挑戦して欲しい」という言葉が印象的でした。今いる仲間を大事にし、感謝することを忘れず、これからも挑戦していきます。

 今回の活動でいちばん感じたことは、発信することの重大さです。海ごみ問題は世界の問題であり、日本だけの問題ではありません。ただごみを拾うだけでなく活動を発信し、周りを巻き込むことが必要だと思いました。(国士舘大学2年 細野 遥希)