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10月鴨川オオバナミズキンバイ除去活動

 10月21日、京都府を流れる鴨川の大宮大橋から鳥羽大橋にかけて確認されたオオバナミズキンバイ(以下オオバナ)の除去活動を、京都府庁3名、IVUSA40名、OB2名、事務局1名の計44名で実施しました(後援:京都府)。

 オオバナは、強い繁殖力と再生力を持つ水草で、特定外来生物に指定されています。その特徴から短期間で爆発的に成長し、水中、陸上の両方で繁殖します。琵琶湖で2009年に初めて発見されたのを始まりとして、近年では鴨川でも発見されるようになりました。
 鴨川のオオバナを放置しておくと、鴨川で更に繁殖を拡げていき、下流の桂川、淀川へと拡散していくリスクがあります。鴨川の保全と下流域への拡散防止を目的に活動を実施しました。

 開会式では、京都府庁自然環境保全課の木林理さんから挨拶をいただき、「今回活動する場所は、手を付けられず心残りであった。今最も繁殖がひどい場所で活動して頂いて、とても心強く感謝しています」との言葉をいただきました。
 また、今回の活動のサブリーダー、小島侑也(同志社大学4年)から、活動する上での全体説明がありました。

 午前9時より、鳥羽大橋と大宮大橋付近の水辺と陸地に分かれ作業しました。

 現場では班ごとに分かれ、オオバナ除去活動の経験者が経験のない学生にオオバナとその他の植物との見分け方や除去作業の重要性などを教えました。京都府庁の方とも協力し、気を引き締めて除去活動に取り掛かりました。

 水辺での除去作業では、胴長を着て、根こそぎ引き抜けるよう手作業で丁寧にオオバナを除去しました。また、除去をする際にちぎれたオオバナの断片が、流れていかないように、網を使ってオオバナを取りながら作業を進めました。 

 また、陸上のオオバナは根が奥深くまで繁殖しています。力任せに引き抜くと根が途中でちぎれてしまい、そこから再繁殖する可能性が高いため、スコップや熊手などの道具を用いて、根こそぎ丁寧に除去しました。約3時間、オオバナの除去を行いました。

 3時間の作業の結果、1,460㎏のオオバナを除去することができました。

 閉会式では、活動のリーダー今村友哉(同志社大学2年)から、「今後オオバナの活動は続いていくので、今回の活動で学んだことや発見したこと等を次の活動にも活かしてほしいです」と挨拶がありました。

 活動終了後、IVUSAの学生間で活動のふり返りを行いました。

 活動にはじめて参加した1年生からは、「水と陸で繁殖しているオオバナそれぞれが持つ、繁殖しやすい特性を直に感じることができました。水中のオオバナは、注意を払っていても流れて行ってしまうこともあり、特にこの活動の難しさを実感しました」という感想がありました。

 今後もIVUSAは、鴨川各地でのオオバナ除去及び啓発活動も実施しながら、鴨川周辺地域のオオバナの認知度向上を目指し、行政、地域と連携しながら早期発見・早期除去を通じて鴨川のオオバナの完全除去を目指していきます。

 最後になりますが、今回の活動実施にあたりご協力、ご参加いただいた京都府庁の関係者の皆様、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。(大和大学3年 田中 祐衣、同志社女子大学1年 吉川 真央)

 この事業は平和堂財団環境保全活動助成事業「夏原グラント」の助成を受けて実施しています。