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第2回琵琶湖外来水生植物駆除活動(立命館大学BKCクラブ)

 6月9日(日)、滋賀県守山市赤野井湾、琵琶湖の内湖にて、外来水生植物駆除活動を行いました。滋賀県自然環境保全課、近江ウェットランド研究会、株式会社パスコ12名、NPO法人びわこ豊穣の郷、株式会社積水化成品工業12名の方々と共に、IVUSA学生11名が参加させていただき、計38名での活動となりました。

 琵琶湖では2009年に守山市赤野井湾でオオバナミズキンバイという外来水生植物の発生が確認され、とても強い繁殖力により、現在では琵琶湖の南湖全体に生息範囲を拡大し、琵琶湖の生態系に悪影響を及ぼしています。私たちはそのオオバナミズキンバイがもたらす問題に目を向け、今年から活動を行い、今回が2 回目の活動となりました。

 内湖と呼ばれる、琵琶湖から水路で通じている内陸の水域での活動でしたが、初めはその一面がオオバナミズキンバイで覆われていました。

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作業前の活動現場

 オオバナミズキンバイは水中に根を張り、根・茎を2cmでも残すとそこからまた繁殖してしまう植物です。作業は、株式会社パスコのみなさまのご指導のもと、オオバナミズキンバイを根本から取り、陸地に上げるというものでした。水中では、できるだけ多くのオオバナミズキンバイを駆除しようと、皆で作業をしながらも工夫して効率の良さを考え、丁寧に且つ、懸命に取り組んでいました。

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水中での作業

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陸上への引き上げ作業

 オオバナミズキンバイは陸地でも繁殖してしまうため、陸上ではブルーシートを敷き、その上に水辺から引き上げたオオバナミズキンバイを回収しました。オオバナミズキンバイは広範囲に広がっていて、取っても取りきれないほどの量だったのでハードな作業となりましたが、全員最後まで気持ちを切らすことなく、根気強く作業を続けました。その結果、ブルーシート700㎡分ものオオバナミズキンバイを駆除することができました。

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駆除したオオバナミズキンバイ

 作業を終えて、改めてその量を見ると、とても達成感がありました。こうして活動の成果を目で見て実感できたことは、これからの活動のためのモチベーションアップにも繋がると思います。 
 また、初めて参加した学生も多く、「今までにない経験ができた」「身近にある琵琶湖、滋賀の問題について考えてみたくなった」という感想があり、私たち学生にとっても良いきっかけとなりました。そして、地域の方々、企業の方々と協力して一緒に活動させてもらった事も私たちにとって大きな意味があったと思います。この活動で得た繋がりを大切にし、これからも琵琶湖の問題について取り組んでいきたいと思います。

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活動参加者集合写真

 今回、一緒に活動させていただいた、滋賀県自然環境保全課、近江ウェットランド研究会、株式会社パスコ、NPO法人びわこ豊穣の郷、株式会社積水化成品工業の皆様にお礼を申し上げます。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。(立命館大学3年 野村 啓道)