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長崎県対馬市海岸清掃活動

 3月14日から17日までの4日間、 学生45名事務局員1名の計46名が参加しました。

 1日目は、10時に博多港に集合し、厳原港に向けて出発しました。フェリー内では4日間一緒に活動する班ごとに分かれて交流し、親睦を深めました。15時には厳原港に到着し、宿泊施設としてお世話になる長崎県立対馬青年の家へと移動しました。
 到着後、体育館にて結団式と交流会を行いました。結団式では、活動のリーダーである中島有香子(東洋大学4年)から、「活動を支えてくれている方々に感謝しながら、怪我なく最終日まで駆け抜けてほしい」と挨拶がありました。交流会ではバレーボールをし、班での絆をより深めました。夕食をとった後、ミーティングで一日の活動を個人目標に沿ってふり返り、明日に向けて準備を整えました。

 活動2日目は活動場所の一つである対馬市北部の湊浜を清掃しました。
 最初は皆ごみの多さに圧倒されていました。特に、プラスチックと漁具、流木が多かったです。開会式での対馬CAPPA代表の上野芳喜 さんから、「毎年来てくれることの感謝と天気もいいので頑張ろう」とご挨拶いただき、皆で心をひとつにして清掃を開始しました。
午後には、韓国の釜山文化財団の方々40名も加わり、交流しながら湊浜を清掃しました。 活動終盤になるにつれ、綺麗になっていく様子を見て、清掃した実感が湧きました。

 最後に釜山文化財団の生活文化本部長のジョジョンユンさんから、「韓国と日本の学生と楽しく活動することでいつか日韓の問題解決に繋がる」というお言葉をいただき、活動を締めました。

 活動3日目は対馬市北部の井口浜で釜山文化財団の方々と対馬の高校生7人、一般参加の方々人と清掃活動を行いました。また、国定勇人環境大臣政務官も清掃活動に参加され、最後に韓国との国境の地である対馬で清掃活動を行うことに対する感謝と、「共に日本と韓国の友好関係の架け橋となって欲しい」というご挨拶をいただきました。

 午後は上県地区公民館にて釜山文化財団の方々と対馬市の高校生と清掃活動の感想や海洋ごみ問題について私たちにできることを共有し、最終的には、横断幕を再利用した布に自由にそれぞれの思いや絵を描いて発表しました。

 その後、対馬市野生生物保護センターに行きツシマヤマネコの生態系について学び、比田勝にてそれぞれ夕食を取って対馬の魅力を堪能しました。

 尚、この2日間の清掃活動で回収したごみの量は以下の通りです。

【湊浜】
プラスチック9,000L
ペットボトル1,000L
発泡2,800L
魚網3,200L
流木22,000L
金属400L
合計38,400L

【井口浜】
プラスチック9,500L
ペットボトル1,000L
発泡5,300L
魚網1,000L
流木なし
金属200L
合計17,000L

 4日目は、宿舎の対馬青年の家を清掃して、「対馬学フォーラム」に参加するために対馬市交流センターへ向かいました。これは、2015年から始まった持続可能なしまちづくりを推進するため、対馬に関する学習や調査研究、実践活動などの成果を幅広く共有するためのイベントです。

 午前は、対馬小学生たちの活動成果発表や大学ゼミの成果報告、そして3人の学生のトークセッションがありました。ここでは、IVUSA学生の遠藤陣(東洋大学3年)がパネリストとして参加し、我々の活動内容の報告や今後の展望について話しました。

 午後は、ポスターセッションにて、IVUSAの学生6名が制作に携わり、ポスターの発表をしました。対馬市内の様々な取り組みを学ぶことができました。 そして博多港にフェリーで戻り、解散しました。リーダーの中島有香子(東洋大学4年)からは、「今回の経験を次の活動につなげてほしい」と最後に挨拶がありました。今回の活動にご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。

※この事業は、日本財団「海と日本PROJECT」の助成を受けて実施しました。