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琵琶湖・伊庭内湖でのオオバナミズキンバイ除去活動

 8月12日に、滋賀県東近江市の伊庭内湖にて特定外来生物であるオオバナミズキンバイ(以下オオバナ)の除去活動を実施しました。活動は滋賀県庁2名、IVUSA学生38名、事務局1名含む、計41名で行いました 。
 
 伊庭内湖は琵琶湖の東側に位置する小さな内湖で、豊かな自然と景観から水車やカヌーが有名な場所で、10月に開催される国民スポーツ大会のカヌーの競技会場です。ただ、オオバナの繁殖があり、水位の浅い箇所では人力での除去が求められています。

 オオバナは南米原産の黄色い花が特徴的で非常に繁殖力が強く、水路や内湖を覆い在来種の生育を妨げ、水流をせき止め、治水機能や生態系に深刻な影響を与えるため防除が必要です。

 初めに開会式があり、滋賀県自然環境保全課の中井克樹さんと吉浦大智さんから、「来月から国民スポーツ大会があり、伊庭内湖がカヌー競技会の会場なので、オオバナの繁殖に困っています。恐らく日本で一番オオバナが繁殖している場所でもあるため、日本のオオバナの最前線の現場での活動と思っていただき、今日一日安全に宜しくお願いします」とご挨拶をいただきました。

 今回の活動場所では、オオバナがヨシ群落の奥深くに繁殖していたため、バケツリレー方式で、奥地で抜いたオオバナを網に入れて運搬し、陸地まで引き上げました。
 またヨシ群落の茎の間に繁殖しているオオバナも丁寧に根こそぎ除去しました。

 活動の最後に閉会式があり、滋賀県の方より活動への御礼をいただきました。
また来月に開催予定の琵琶湖外来水生植物除去大作戦2025に向けて、プロジェクトマネージャーである大久保樹より意気込みの言葉がありました。

 今回の活動では、遠くではありましたが機械による大群落の除去作業も見ることができました。オオバナが広く繁殖してしまい、機械駆除が必要になる前に、初期の段階で除去する大事さを改めて痛感しました。

 また今年の夏に300人での大規模なオオバナの除去活動を行う予定で、オオバナの除去作業の手順や抜き方を学ぶことが出来る貴重な機会となりました。夏の活動ではこの経験を糧にして活動エリアの完全除去を目指したいと思います。

 最後になりましたが、今回の活動でお世話になりました関係者の皆様に、厚く御礼申し上げます。(立命館大学2年 小川 武流)
※この活動はセブンイレブンの助成を受けて実施しています。