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印旛沼クリーン大作戦2025

 8月19日から21日の3日間、千葉県佐倉市の舟戸かっぱ公園において、学生53名、事務局1名、OBOG3名、地域住民や関係団体の皆さまと共に、「印旛沼クリーン大作戦2025」を開催しました。
 今回の活動では学生を応援してくださる株式会社サンライフさんからご協力頂きました。

 本活動では、外来植物であるナガエツルノゲイトウの除去作業を中心に実施しました。ナガエツルノゲイトウは繁殖力が非常に強く、水質の悪化や生態系への影響、 洪水の被害を起こす危険性を上げるなど、地域の安心・安全に悪影響を及ぼしています。
 ナガエ除去は主に以下の4工程で行いました。

1.ナガエを川岸から切り離す
2.切り離したナガエを岸まで運ぶ
3.運んだナガエを小さく切断する
4.ナガエを陸地に引き揚げる

 参加者は陸上班と水中班に分かれ、互いに声を掛け合いながら、効率よく連携して作業を進めました。

1日目(8月19日)
 初日はナガエ除去に慣れる目的もあり、中規模のナガエの群落を除去することから始めました。また、臼井第2機場のナガエ除去も並行して作業を進めました。好天にも恵まれ、順調に作業が進行し、目標を上回る成果を上げることができました。

 就寝前の班ミーティングでは、各班が事前に調べてきた印旛沼に関するクイズを出し合い、楽しみながら知識を深めました。そして、クイズを通じて印旛沼の歴史や環境課題への理解が深まり、翌日の活動に対する意識もより高まりました。

2日目(8月20日)
 作業にも慣れ、チームワークがさらに向上しました。この日は水門を開けて水流を利用し、事前に根を切っておいたナガエの群落を前日の作業エリアまで移動させました。その結果、運ばれてきたナガエ群落の除去を優先して行いました。

 2日目の班ミーティングでは、各班で印旛沼流域をより良くするための新プロジェクトを考え、発表しました。「IVUSA米 〜佐倉市から始まるお米物語〜」や「いんばぬまんきつマラソン」「スカベンジャーハント大作戦」など、ユニークで地域資源を活かしたプロジェクト案が多数発表されました。どの班もプロジェクト名だけでなく、対象者や実施時期、必要な準備などについて具体的に検討しており、学生一人ひとりの熱意を感じられました。

3日目(8月21日)
 最終日は午前中のみの作業となりました。前日に運搬したナガエの残りを除去した後、水面に浮遊していたナガエや、陸に落ちたナガエの回収を行いました。連日の猛暑の中でも、参加者全員が最後まで責任を持って取り組みました。

 除去活動終了後には、印旛沼に関わるさまざまな立場の方々と意見交換会を実施しました。現場で一人ひとりが実感した意見や疑問を率直に共有し、参加者全員で印旛沼の今後について話し合う有意義な時間となりました。

 3日間にわたる活動を通じて、ナガエツルノゲイトウの除去は大きな成果を挙げることができました。参加者同士の連携・協力によって、効率的に作業が進められ、チームワークの大切さを実感することができました。
 また、学生同士の意見共有や地域の方々との交流を通じて、環境問題を自分事として捉えるきっかけとなりました。活動の締めくくりとして行われた解団式では、3日間の成果をふり返り、達成感と充実感を共有しました。

 今回の活動を通じて得た経験を、今後の環境保全活動に活かしてまいります。今後も、地域住民や関係団体と連携しながら、持続可能な環境づくりを目指し、より多くの人々を巻き込んだ活動へと発展させていきたいと考えています。

 最後に、本活動に携わってくださったすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。準備から当日の運営、そして実際の作業に至るまで、皆さまのご支援とご協力があってこそ、今回の「印旛沼クリーン大作戦2025」は成功を収めることができました。今後も印旛沼の環境保全活動を継続してまいります。引き続きのご支援・ご協力を、どうぞよろしくお願い申し上げます。