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8月22日から25日の4日間にかけて、学生86名と事務局員1名で活動しました。
8月21日に先発隊の学生が普門寺に到着し、挨拶回りや宿舎となる旧坂元中学校の準備、また2日目の山元町坂元地区の町東公園にて開催される夏祭りの準備に携わりました。
活動初日となる8月22日の午前は学生が山元町へと移動し、普門寺にて先発隊と合流し骨塚挨拶を行いました。
午後は活動の未経験者と経験者に分かれてフィールドワークをしました。震災遺構の中浜小学校、被災家屋、旧山下駅跡地にある大地の塔や山元町防災拠点・山下地域交流センターのひだまりホールなどを、語り部の方などから震災当時のお話を伺いながら訪れました。
その後、坂野文俊住職、おてらボランティアセンターの渡邊隆弘さん、桑原誠さんの講演会を行い、震災当時の貴重なお話を頂きました。
宿舎に着いた後は避難所体験を行いました。電気や水道が使えない状況を想定し、非常食であるアルファ化米を食べたり簡易的な避難所設営体験をしたりしました。体験した学生からは、水がないと排泄物が流せなかったり、手を洗えなかったり避難所の衛生面が非常に心配という感想が上がりました。
2日目となる8月23日の午前は、ニーズ作業となる草取りを中浜小学校の校庭にて行いました。OBOG8名と地元の方々が来て下さり、協力して抜いていきました。
午後は夏祭りに参加しました。私たちは飲食、IVUSA紹介、防災の3つのブースの出展と、運営補助を行いました。沢山の地元の方々がIVUSAに興味を持って下さり、IVUSAから出展したものは全て完売できました。また住民の方に、「日々災害が多く起きて大変だけれどどうか生きていて下さいね」という言葉をかけて頂き、強く胸に刻まれました。
3日目となる8月24日の午前は、二度目の草取りを坂元駅前の道路にて行いました。前日より住民の方々とお話する機会が多く、楽しく話し込んでいる学生も見受けられました。
その後災害講習を受けました。IVUSAの宮崎猛志理事、坂野文俊住職、テラセンの渡邊隆弘さん、DRT-JAPANの桑原誠さんから学生が災害救援に行く大切さなどのお話があり、初めは躊躇していた学生たちの意識が変わり、その場で災害救援への参加を申し込む者もいました。
午後は、やまもと夢いちごの郷へ行き、山元町の名産品であるいちごを使ったスイーツなどを頂きました。
その後行った交流会ではグループに別れ、地域の住民さんなど様々な方に地域活性化や震災当時についてのお話しがありました。中でも、坂野住職から、「被災した私たちと同じ想いをして欲しくない。とにかく生き抜いて長い時間努力し続けたら、数年後には心から笑える日がくる。それを貴方たちから多くの人に伝えて欲しい」というお話があり印象深かったです。
最後に活動を締めくくる隊内交流会で、活動の振り返りや楽しかったことなどを思い思いに話して仲を深めました。
活動の最終日となる8月25日は、坂元中学校の宿舎を清掃した後4日間の活動をふり返るグループワークを実施しました。「今回学んだことを、家族や大切な人にどうすれば効果的に伝えられるか?」という問いに対し「当時の写真を使って具体的に説明する」「災害について知った自分たちが、被災者の方と同じ熱量でなくても伝え続けること」といった意見が出ました。
解団式では、活動リーダーの小宮友輝(龍谷大学3年)から「山元町や災害について知ったからには、自分は何ができるかを考えてほしい。」という力強いメッセージが送られました。