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高知県大月町スタディツアー

 9月4日から7日の4日間、学生3名と事務局1名の計4名で高知県大月町を訪れ、地域課題を学ぶスタディツアーを実施しました。高齢化や担い手不足、自然環境や災害への備えなど、複雑な地域課題に対して、現地の人々がどのように向き合っているかを、自分たちの目で見て、声を聞くことを目的としました。

【9月4日】
 農家の方々から町の農業の現状を伺いました。高齢化による人手不足や耕作放棄地の増加、新規就農の難しさなど、農業が直面している深刻な課題を知ると同時に、凧づくりや狩猟といった地域文化の魅力にも触れることができました。

【9月5日】
 観光、備長炭、林業、災害対策など幅広い分野の話を伺いました。観光と環境保全の両立、林業の人手不足と採算性の問題、森林整備やバイオマス発電への取り組みなど、持続可能な地域づくりの工夫を学びました。

 大月町役場では、南海トラフ地震を見据えた災害対策や事前復興計画について話を聞きました。若手職員との意見交換では、インフラ老朽化や商店の閉店、観光客のゴミ問題など、日常に直結する課題を実感しました。

【9月6日】
 津波の被害が懸念される小才角地区を訪れ、避難路の下見を行いました。急な斜面や落葉の多い道を実際に歩き、高齢者が避難する難しさと、それを支える人手の不足を肌で感じました。

 午後は、海洋生物学者から海の生態とゴミ問題について学んだ後、アートを通じた地域活性の取り組みである「大月コンテンポラリーアート展」を見学。地域の自然素材を活かした作品づくりを通じて、地域資源の新しい活用の形を学びました。

【まとめ】
 今回のツアーを通じて、地域課題は人口減少や経済、環境、文化などと密接に関わっていることを実感しました。同時に、地域の魅力を守ろうとする人々の姿にも励まされました。今後はこの学びを、自分たちの活動にどう生かすかを考えていきたいです。