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9月11日から14日の4日間、新潟県佐渡市においてIVUSA学生59名、一般参加学生1名、事務局3名の計63名、地域住民の方や関係団体の皆さまと共に活動しました。
●1日目(9月11日)
初日は佐渡の魅力を知るということをテーマにおいて佐渡市内を観光しました。たらい舟に乗ったり、佐渡金山を訪れたりと佐渡の魅力あますことなく堪能しました。

そして夜の班ミーティングでは、佐渡観光で感じたことや、明日目標達成のために何が出来るのかなどを話し合いました 。
●2日目(9月12日)
佐渡市の北東部にある賽の河原と大野亀海岸の2か所に分かれて清掃活動を実施しました。賽の河原では小型のごみが多かったため、小さなごみの回収を優先し、計画通り午前中に清掃を完了しました。午後は全員で大野亀海岸を清掃しました。
大野亀の現場では、最終日に本集積場所へ効率的に運搬できるよう、一日を通して回収したごみを仮集積場に集め、バケツリレー方式で本集積場所へ移動させました。
夜の班ミーティングでは清掃中に感じたこと、1日目と同じく個人の目標のふり返りをしました。明日から続く清掃活動に向けて自分自身が何をするべきなのか再確認することができました。
●3日目(9月13日)
2日目までに拾い切ったごみを本集積場所へ運ぶため、バケツリレーでごみを運搬しました。しかし、途中から雨が降ってきてしまい、急遽清掃中止となりました。そのため、全員で大野亀ロッジに移動し、今後の佐渡における活動について住民の方々と意見交換を行いました。
現在は夏にしか活動していないため、「もし自分が春の活動のリーダーになったらどのような活動にしたいか」をテーマに 話し合いました。
午後は鷲崎ふれあいセンターにて地域住民との交流会を実施しました。冒頭ではプロジェクトマネージャーよりIVUSAの紹介があり、続いて鬼太鼓の演舞や海藻に関する講話をいただきました。
その後、佐渡おけさを住民の皆さまと共に踊り、最後には班ごとに分かれて交流を深めました。
●4日目(9月14日)
大野亀海岸の清掃を完遂するべく、気合を入れて清掃を開始しました。最終日ということで、全員で円陣を組み最後の清掃に向けてモチベーションを高めました。3日目に残されたごみを搬出するため、参加者全員で一人ずつごみを持って本集積場所まで運びました。仕上げとして、大きなごみを最後の力を振り絞りながらバケツリレーで運び切りました。全員で力を合わせて清掃したことで、無事に全現場清掃完遂という目標を達成することができました。
●まとめと今後の展望
この4日間の活動を通じて、参加者同士が連携・協力したことで作業が効率的に進み、無事に清掃を完遂することができました。今回回収したごみの量は1,490kg、粗大ごみ744個です。
途中天候に恵まれず清掃が中止することもありましたが、その時間で佐渡についてより深く考えることができ、この活動がより実りのあるものになりました。
今回の活動では学生同士、地域住民の方々と意見共有する機会が多く佐渡の現状抱えている問題に対して自分事として考えるきっかけとなりました。活動の最後には、リーダーからの挨拶があり参加者一人ひとりが達成感と充実感を共有しました。
今回の活動で得た経験を、今後の環境保護活動に活かしていきます。来年以降も住民の方々や関係団体と連携を図り、学生とのつながりを深めながら、新たな地域活性化の形を模索していきます。そして、より多くの人々を巻き込んだ活動へと発展させていきたいと考えています。
最後に、本活動に携わってくださいました全ての皆さまに、心より感謝申し上げます。準備から当日の活動に至るまで、皆さまのご支援、ご協力があってこそ、今回の「新潟県佐渡市海岸清掃活動5次隊」を無事に終えることが出来ました。今後も佐渡市の環境保護活動に尽力してまいります。引き続きご支援、ご協力の程を、どうぞよろしくお願い申し上げます。
●プロジェクトマネージャーから
今回の活動で特に強く印象に残っているのは、清掃中の出来事ではなく、事前準備の段階で地域の方とやり取りをした際のひと幕です。 電話を終えるたびに「いつも佐渡のために頑張ってくれてありがとう!」と声をかけてくださる方がいらっしゃいました。
私は清掃活動の一員として、また運営側として今回の活動に携わりましたが、その言葉を通して、清掃活動が単なる環境美化にとどまらず、地域の復興にもつながるのだと実感しました。そこで、この取り組みを「新しい地域活性化」と銘打って展開しました。
環境問題は経済的・地域的・環境的な要素が複雑に絡み合う課題であることを改めて認識し、今後もこの佐渡での活動がさらに発展していってほしいと強く願っています。(中央大学4年 入澤 尚希)