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9月5日から8日の4日間、岡山県備前市にて地域活性化活動を実施し、学生95名、事務局1名の計96名が参加しました。
この活動は2015年に始まり、「住民参加型の里海のテーマパークを作る」ことを目的として、今回で20回目の実施となりました。この目的は、日生諸島に存在する里海を中心とした美しい資源を最大限に生かすことで、住民の方の生きがいややりがいを生み出すと同時に、五感で日生を感じることができるテーマパークのような場所を作ることを目指しています。
初日の活動では岡山県備前市日生町内の頭島に到着後、旧日生南小学校で行われた開会式では、備前市産業振興課の森谷文彦さん、中谷絵美さん、頭島あかりまつり実行委員長である片倉弘貴さんと、松崎啓三さんにお越しいただき、ご挨拶をいただいた後、最後に皆で円陣を組み、気持ちを一つにして活動へのモチベーションを高めました。
午後は班ごとに頭島散策と頭島あかりまつりの準備をしました。頭島散策では頭島の街並みや自然に触れ、日生諸島の魅力を直接感じました。まつりの準備では、IVUSAの活動紹介ポスターの作成や会場設営等を行いました。その中でも灯篭作りでは、現場を先導していただいた頭島あかりまつり実行委員会の方々や行灯に貼る子どもたちの絵から住民の方々の温かさを実感しました。
2日目の午前は外輪海水浴場にてワークショップ用のマイクロプラスチックを採取し、日生町漁業協同組合頭島支所では活動を紹介するポスターの作成を行いました。このポスターはブースに展示するもので、漁師さんの取り組みやIVUSAと里海との関わりについてもまとめました。ワークショップブースでは、マイクロプラスチック問題についての啓発を行い、里海を守ることに繋げることを目的として実施しました。
また、トモシビ・ロードに行灯を並べ、頭島あかりまつりの会場となるかき処理場では、ブースの設営や装飾にも取り組みました。
午後からは頭島あかりまつりが開催されました。
会場内のIVUSA企画ワークブースでは、マイクロプラスチックを活用したキーホルダーとネックレス作りを行いました。多くの子どもたちにお越しいただき、楽しく体験してもらいながら、プラスチック問題についても考えるきっかけを提供することができました。
また、日生町漁業協同組合頭島支所前ではチヌ(クロダイ)カレーの出店も行われ、合計で73食を提供しました。会場には多くの来場者の方が立ち寄り、チヌを使った料理を味わいながら交流する姿が見られ、賑やかな雰囲気に包まれました。頭島あかりまつりを通して、地域の方々から「頑張ってね」や「お疲れ様」といった言葉をかけていただき、地域の温かさを感じるとともに、活動に対する活力となりました。
3日目の午前は、達成要件の一つである「海岸清掃での指定区域のゴミ完全除去」の達成に向けて、鹿久居島にて海岸清掃をしました。実際に清掃することで、どんなごみが落ちているか実際に目で見て学び、これまでの勉強会で学んだ海洋ごみについて、より理解を深めることができる機会になりました。
そして、1時間半の活動で45L袋を合計106袋相当回収することができました。帰りの船の中で班ミーティングを行い、清掃活動をして思ったことや考えたことを班で共有しました。
午後からは地元の漁師さんと里海保全活動と地域の方との交流会を行いました。里海保全活動ではアマモの種まきと粉砕した牡蠣殻の分別を行いました。牡蠣の成育の助けになるアマモの生息域を広げることで里海保全に貢献しました。
粉砕した牡蠣殻の分別では漁師の方と交流しながら取り組み、活動の意義を理解しながら取り組むことができました。
その後、地域の方と交流会を実施し、和気あいあいとした雰囲気の中、日生の豊かな海産物を使った料理をみんなで囲みながら交流することができ、同時に各々が疑問に思っていることについて地元の方から意見を頂ける良い機会になりました。
最終日は今回の活動で利用させて頂いた宿舎の清掃から開始しました。前日に実施した海岸清掃のようにお互いに声を掛け合いながら全力で取り組みました。
清掃が終了してからは、今回の活動を通した上での「住民参加型の里海のテーマパークを作る」という目標の振り返りを行いました。頭島あかりまつりの運営補助、漁師さんのお手伝い経験を踏まえて、私たち学生がどのように行動すればより力になれるのかを改めて考え直す時間になりました。
午後からは今後開催される頭島あかりまつりに私たちIVUSA学生がどのような関わり方が出来るのかを考えるワークを行いました。今回の頭島あかりまつりでは、多くの子どもたち以外にも島外の若い方にお越しいただいたので、今回のようなIVUSAの企画ブースだけでなく、より多くの年齢層に対応したブースが必要だとの意見が出ました。
最後に閉会式を行い、備前市産業振興課の中谷絵美さんからご挨拶いただき、最後にリーダーである清水款士(立命館大学4年)の言葉で今回の活動を締めくくりました。
最後に、助成頂いた日本財団 海と日本PROJECTをはじめ、活動実施にご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。(同志社大学3年 長澤 源人)