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【春プロリーダー紹介】沖縄県戦没者遺骨収集活動2026春 犬飼 梨央(同志社大学4年)

 こんにちは!沖縄県戦没者遺骨収集活動2026春にてプロジェクトマネージャーを務めます、同志社大学4年、京都京田辺クラブの犬飼梨央と申します!

⚫︎どんな活動?
 みなさんは「遺骨収集」をご存知ですか?第二次世界大戦で亡くなられた方々のご遺骨を収集しご遺族のもとにお還しする活動のことをいいます。

 私たちの活動場所である沖縄県といえば、温暖な気候で青い海に囲まれ、現在では観光地として大変賑わっていますが、約80年前には住民を巻き込んだ激しい地上戦が行われていました。そして今でも多くの戦没者のご遺骨が土の中に眠り続けているのです。しかし、遺骨収集の中心的な担い手であるご遺族の高齢化に伴い活動が十分に進んでいない現状があり、ご遺骨は日々風化しています。新たな担い手育成が早急に求められています。加えて、戦争体験者の減少などにより当時の状況の語り継ぎが途絶えてしまうことも懸念されています。

 そんな中、本活動では、学生のパワーと熱意を最大限に発揮し戦没者を陽の元にお迎えするべく遺骨収集活動に取り組みます。また、平和学習や隊員同士の意見交換を活発に行うことで、「誰しもが願う平和な未来とは何か」「それを後世に繋げるためにできること」を考え、平和の継承者となることを目指しています。

⚫︎参加したきっかけ
 きっかけは「遺骨収集」という活動の珍しさに惹かれたことでした。単純な動機でしたが、実際にご遺骨をお迎えし「本当にこの場所で戦争が起きていたんだ」と実感したことで、力溢れる大学生こそ新たな担い手になれるのではないか、そして戦争記憶の継承に今すぐ取り組まなければならないと強く感じました。また、「戦争」や「平和」という難しいテーマについて率直に議論しあい、価値観を受け入れ合える隊の温かい雰囲気に惹かれたことも活動を続けている理由の一つです。

⚫︎ここがおススメ!
 たくさんの魅力が詰まった沖縄隊ですが、ここでは3つ挙げさせていただきます。

 1つ目は、日頃は馴染みの少ない戦争・平和について同世代の仲間と共に真剣に向き合い、言語化して共有し合う時間がたくさんあることです。大きな争いがない日常を守り広めるためにできることは何かという問いの答えには隊員一人ひとりの個性が反映され、様々な価値観に触れることができます。

 2つ目は、活動の希少性です。遺骨収集に取り組む学生団体はIVUSAを含めて全国に2つしかありません。

 3つ目は、自分が生きるうえで大切にしたいことを深く考えられる点です。人の生や死を感じながら活動することで日常のありがたみや仲間と笑い合う時間の尊さを再認識できます。この先何を軸にして生きていくのか、見つけられたらとても素敵なことだと思います。