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岡山県備前市日生諸島活性化活動

 2月20日から23日の4日間、IVUS学生136名、事務局1名、計137名で活動しました。

 岡山県備前市にある日生諸島は瀬戸内海国立公園に指定されています。しかし、高度経済成長期の海洋汚染によりアマモ場が減少し、海の生態系に深刻な影響を及ぼしました。現在では、地域の漁師の方々が中心となり、アマモ場の再生を通じて生物生産性や生物多様性が高められた「里海」の保全に取り組んでいます。こうした日生諸島での活動は、里海のトップランナーとして注目を集めてきました。一方で、地域の過疎化による里海保全の担い手が減少しているという課題を抱えています。

 本活動では、過去の活動に引き続き、「住民参加型の里海のテーマパークを作る」という目的のもと、里海保全を軸とした活動と里海の語り部の養成に取り組みました。

 活動初日は頭島の散策をしました。4日間活動する島を実際に歩くことで、頭島の雰囲気や魅力を肌で感じるとともに、学生同士の距離を縮める時間となりました。開会式では、備前市農政水産課の森谷さん、かき祭り実行委員の片倉さんにお越しいただき、森谷さんからは、「過酷な環境下ではあるが、日生の魅力を感じつつ、美味しいものを食べ、楽しい活動にしてもらえたら」とのお話をいただきました。

 2日目の朝には里海保全において重要な役割を果たすアマモの植え付け作業をしました。その後、船で約一時間かけて鹿久居島へ移動し、海岸清掃をしました。1時間の活動で可燃ごみ119袋、缶4袋、ビン3袋相当を回収しました。

 午後は、翌日に開催される「ひなせかき祭」に向けて、頭島で準備を行いました。かき祭実行委員の方からのレクチャーを受け、それぞれの役割ごとに効率的に作業を進めました。また、IVUSAが出店するワークショップブースや飲食ブース「牡蠣の味噌汁」の運営準備にも取り組みました。

 3日目は、ひなせかき祭当日です。頭島会場と五味の市会場のそれぞれの祭り会場に分かれ、交通整理や来場者案内など運営補助やIVUSAが出店しているブースの運営を行いました。
 ワークショップブースでは、マイクロプラスチックを用いた万華鏡作りを通して、海ごみ問題への意識や里海保全の重要性を発信しました。飲食ブースでは牡蠣の味噌汁を346食販売することができました。

 活動最終日となる4日目は、事前学習や4日間の活動を踏まえ、「ひなせ里海ランド」を実施しました。このワークショップは最終的に里海の語り部を養成することを目的としています。5つのテーマをもとにグループに分かれ、それぞれのブースにて体験型の要素を取り入れた発表を行いました。

 その後は閉会式を行いました。閉会式では、今回の活動のリーダーである金子美咲(東洋大学4年)から、「日生についてもっと知って好きになって、これからも関わってもらいたい」と挨拶がありました。
 午後は、4日間の活動をふり返るワークを行いました。活動期間を通して考えたことをそれぞれ班内で共有しました。
 その後、お世話になった宿舎を清掃しました。来た時よりも美しくすることを心がけ、清掃を進めました。

 今回は海岸清掃やかき祭への参加に加え、里海の語り部養成を目的としたワークショップの実施を通して、日生の未来を担う人材育成にも取り組みました。参加した全員が、里海の保全と日生の今後について考えることのできる4日間となりました。今後も日生のさらなる発展のため、継続的な取り組みを行ってまいります。

 最後に、本活動の実施にあたりご協力いただいた全ての皆様に、心より感謝申し上げます。(上智大学2年 駒田 梨桜)

※本活動は日本財団「海と日本PROJECT」の助成を受けて実施しました。