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3月14日から19日にかけて、IVUSAの学生54名、沖縄学生3名、事務局1名の計58名は、沖縄県糸満市において戦没者遺骨収集活動を実施しました。
今回の活動では、「ご遺骨の風化と収集活動の担い手不足が進む中、戦没者を陽の下にお迎えするため、遺骨収集に取り組み戦没者やご遺族、そして仲間に寄り添い、平和の継承者として未来への想いを灯し継ぐ」ことを目的としています。
活動初日の14日には、那覇空港で集合後、宿舎である真栄平公民館にて結団式を行いました。
結団式では、事前学習で制作した学習パネルを全員で見つめ直し、沖縄戦を始めとした沖縄の歴史と向き合いました。その後、翌日以降に備えるためのミーティングでは戦地への部隊派遣をテーマに全体で意見を共有し合い、平和の在り方に対する理解を深めることで活動への意欲を高めました。
2日目は、沖縄戦の歴史を深く学ぶ平和学習です。まず、ひめゆり平和祈念資料館および沖縄県平和祈念資料館では、当時17歳であった生存者の証言映像や、「平和の礎」に刻まれた戦没者名簿を見学し、80年前の地上戦の犠牲がいかに大きかったのかを数字や名前を通して実感するとともに、自分たちと同世代の学生が置かれていた過酷な環境について学びを深めました。
続いて訪れた南風原文化センターや一中学徒資料館では、再現された陸軍病院壕の寝台や当時の教科書、帽子などの遺品を目の当たりにし、実際の病院壕の跡地では、空気が重くこもっており、思わず息苦しさを覚えるほど当時の厳しさが伝わってきました。
活動3日目から5日目にかけては、摩文仁にて遺骨収集活動を行いました。戦後80年が経過した現場は、険しい崖や生い茂る草木に覆われており、当時の厳しい環境がそのまま残っているようでした。
収集活動に先立ち現場を整えるため、散乱していた岩や落ち葉を取り除き、活動できる状態を作りました。その後、スコップで慎重に土を掘り進め、ふるいにかけながら丁寧に活動にあたりました。こうした積み重ねの結果、ご遺骨を陽の下にお迎えすることができました。さらにいくつかの遺留品も見つかり、当時の人々の姿を思い浮かべながら活動することができました。
5日目の午前は、これまでの学びと経験を胸に、全員が一層集中して活動に臨みました。その強い想いが通じたのか、この日も戦地で亡くなられた方々を陽の下へとお迎えすることができました。
午後には、沖縄県平和祈念公園内の国立沖縄戦没者墓苑にて慰霊式を執り行いました。数日間にわたる遺骨収集や平和学習を通じ、戦没者が置かれた環境やご遺族の歩みに接してきた背景を踏まえ、慰霊式に臨みました。先の大戦で亡くなられたすべての方々に対し、深い哀悼の意を捧げました。
最終日となる6日目には、宿舎である真栄平公民館を、心を込めて清掃し、その後解団式を実施しました。最後の班ミーティングでは活動をふり返り、「戦没者やご遺族に寄り添うとは何か」という問いについて一人ひとりが深く考える時間を持ちました。学生からは、「当時の壮絶な体験をそのまま理解することは容易ではないけれど、分からないからこそ考え続けたい」といった意見が寄せられました。また、活動のリーダーからは「今後も平和について考え続けて欲しい」との言葉がありました。
本活動は過去の命と真摯に向き合い、未来へつなげるための大切な一歩です。沖縄の地で出会った人々の思いと、私たちが活動を通して抱いた責任感を決して忘れません。今回の経験を糧に、私たちは戦争の記憶を風化させないための「継承者」として、これからも活動を続けていきます。
最後にはなりますが、本活動の実施にあたり、クラウドファンディングを通じて多大なるご支援をいただきました。活動の趣旨にご賛同いただき、温かいご助力を賜りましたことを、心より厚く御礼申し上げます。