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三宅島帰島5周年記念「感謝と交流のつどい」に招待されました。

 9月3日から5日まで、東京都三宅村で開催された、「帰島5周年記念『感謝と交流のつどい』」に出席してきました。このイベントは、火山噴火災害による全島避難からの帰島5周年を記念し行われたもので、IVUSAからは、OB・OG計5名が出席しました。

 三宅島は伊豆諸島の島で、島中心部にある雄山を中心にしばしば噴火を繰り返している火山島です。特に2000年に起きた噴火は、全島に避難指示が出てから解除されるまで約5年もの年月を要し、避難先では多くのボランティアが島民支援に携わりました。
 IVUSAでは、2000年7月の噴火時の救援ボランティア派遣から、全島避難時の支援へ参加、2005年帰島時の支援を行ってきました。


2005年に行った帰島支援の様子。

 三宅島は今年で2000年噴火による全島避難の解除から5周年を迎えます。今回の「感謝と交流のつどい」(以降「つどい」)は、これを記念し行われたものです。このつどいは、「島が復興したら、避難先でお世話になった方々を島でもてなしたい」という三宅村民の想いから実現したもので、噴火時に島民支援を行ったボランティアや自治体関係者等約140名が招かれ、島民からの様々なもてなしを受けました。

 1日目の記念式典では皆さんが、苦難、努力と達成感、懐かしさ、そして感謝など様々な思いを胸にお話され、胸が詰まる思いでした。
 記念式典の後には交流会が催されました。交流会は、まさに「島民から支援者へのおもてなし」という趣で、多くの島民の方々が料理などの準備からお酌まで動き回ってくださっている姿が印象的でした。明日葉の天ぷらなど三宅島の味覚や、獅子舞・太鼓などの郷土芸能を楽しみ、会最後には万歳三唱を会場全体で唱和し、今後も続く復興への前途を祈りました。


交流会の最後。三宅島の完全復興の実りある前途を祈って、約400名で万歳三唱。

 この交流会の最中、過去に三宅島で活動したことのあるIVUSAのOGが、活動中にお手伝いさせていただいた方と再会。その後宿舎までアカイカを持ってきてくださり、見送りにまで来ていただきました。その姿から、私たちは作業だけでなく支援が終わった後にも続く関係を繋きながら活動をしているのだ、と実感しました。

 2日目の5日は、島内ツアー。ツアーでは自然ガイドの方に島内各所に残る噴火の痕跡や火山地形、三宅島特有の自然について案内していただきました。4~5年ぶりに三宅島に行きましたが、その頃の記憶より明らかに緑が増えているようで、自然の逞しさを感じました。


島内ツアーにて。1983年の噴火に溶岩にのまれた集落の上。遊歩道が作られ、火山島・三宅島が観光資源として活用されている。

 その後、出港予定の錆ヶ浜港から、連合東京の方々と島民ふれあい集会や帰島支援時にお世話になった方のお宅へお邪魔し、お話を伺いました。
 そして14時、錆ヶ浜港を出港。過去の活動時にお世話になった方々、そして今回お世話になった方々との別れを惜しみ、太鼓の演技に見送られながら、三宅島を後にしました。


三宅島から出港した時。多くの島民の方々が見送りに来てくださった。

 まだまだ続く、三宅島完全復興までの道のり。今回結びなおした三宅島との絆を活かし、次は一緒に何か生み出して行けたらと思います。(学生インターン 大坪 英里奈)