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宮城県気仙沼市の小学校で授業を行いました

 IVUSAは今年度、文部科学省から、「緊急スクールカウンセラー等派遣事業(※)」の委託を受けています。
 11月20日ー22日、気仙沼市内の小学校4年生のクラスで授業を実施しています。
被災児童・生徒の心のケアをしつつ、彼らが将来の夢を抱くことや目標を立てて未来に向かって取り組んで行けるような教育的支援のプログラムとなっています。
グループで、震災以降で嬉しかったことを共有している様子。
 3月11日の大震災以降、IVUSAは宮城県気仙沼市に1次支援としてのべ8,000人以上(1日参加したら1人としてカウント)のボランティアを派遣し、2次支援として寄付金を集め、気仙沼の子どもたちに新しい靴や自転車等をプレゼントする取り組みを行ってきました。
 これらの活動を通じて、気仙沼市の小中学生は、震災後の厳しい環境下で将来の不安を抱きながらも従来の生活を取り戻そうと必死になっていることを知り、細やかに被災した児童・生徒をフォローしていく必要があると考えました。
 本事業では、このような小中学生のために、震災以降行政単位で全面的に気仙沼市を支援してきた目黒区と共に、気仙沼市教育委員会及び小中学校をサポートすることを目的としており、学校の特別授業や放課後の時間を通じて、元教員やキャリアカウンセラーなど子どものキャリア支援経験を有する者が、被災児童・生徒の心のケアをしつつ、彼らが将来の夢を抱くことや目標を立てて未来に向かって取り組んで行けるような教育的支援を行うものです。

嬉しかったことを木に貼り、「源木(げんき=元気の基)」を作りました。

 気仙沼市には、国内外からたくさんの個人や団体がボランティア支援を行ってきており、学校現場でも様々な教育的支援が行われてきました。このような多様な支援を児童・生徒が単なる思い出ではなく、整理して捉え、自らの今後に活かすとともに、自ら意欲的に学習に取り組んでいくようになることが期待できます。

 さらに、気仙沼市復興計画の「未来に向けた教育」や宮城県の「みやぎの志教育」、気仙沼市教育委員会が推進する「ESD(持続可能な開発のための教育)教育」とのシナジー(相乗効果)も見込んでいます。
※この事業は、2011年3月に発生した東日本大震災により災害救助法が適用された地域等において、被災した幼児児童生徒の心のケア、教職員・保護者等への助言・援助等様々な課題に対応するため、スクールカウンセラー・スクールカウンセラーに準ずる者を教育委員会や幼稚園、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び 高等専門学校等へ派遣し、もって被災した幼児児童生徒が安心して学校生活を送ることができるよう教育相談体制を整備するものです。