NPO法人国際ボランティア学生協会公式ウェブサイト

会員の方はこちらから

>ID/パスワードを忘れた方はこちらから



第8回宮城県山元町復興支援活動(助成:住友商事 東日本再生ユースチャレンジ・プログラム)

 11月29日(金)から12月1日(日)にかけて、学生10名、卒業生1名、事務局1名の計12名が、11月宮城県山元町復興支援活動に参加しました。
 この活動は住友商事東日本再生ユースチャレンジ・プログラムからの助成を受け、活動しています。

 作業1日目の30日(土)は、坂元地区にて塩害イグネを伐採する組と、笠野地区のお宅にて、畑に埋もれた瓦礫を掘り出す組に分かれて作業しました。
 津波を被って立ちがれてしまったイグネ(防風林)は、そのままにしておくと豪雨や強風などが起こったときに倒れて二次災害を引き起こす恐れがあります。
 IVUSAの特別顧問の黒澤司さんや、関東風組・日本財団などの多くの皆様の指導のもと、一本一本安全に留意しながらの作業となりました。
 1日の作業で約5本の木を伐採・運搬することができ、学生も動力系資機材の取り扱い方を学びながら作業できました。

201311yamamoto_1 201311yamamoto_2

 学生5人がお世話になったお宅は、震災後半壊になった家を修復し今年の2月にやっと自宅に戻って住めるようになったお宅でした。最近になって庭の畑の再生に着手するようになり、そのための第一歩として土に埋もれている瓦礫を掘り出すお手伝いをしました。震災から2年半以上が経っている今でも、ガラスや瓦、看板などたくさんの瓦礫が埋もれていました。お宅の人と会話をしながら作業する中で、奥さんと息子さんを津波で亡くしていることを知りましたが、それでも今こうして前を向けていることは、本当にたくさんのボランティアの人たちのおかげなんだよ、といった言葉もお聞きしました。

一人のボランティアに出来ることはほんの些細なことなのかもしれませんが、その些細な力が合わされば大きな影響力をなるのだと実感した瞬間でした。

201311yamamoto_3

 2日目の1日(日)は、主に活動拠点である普門寺での作業となりました。室内の壁紙を貼るための直前の作業として、石膏ボードのつなぎ目をくぼみがなくなるようパテを塗りこんだり、先に紹介した塩害のイグネを再利用したベンチ作りなどを行いました。
 普門寺内の修復は、去年度からずっと手伝わせていただいており、はじめは木の骨組みがむき出しだった壁が、いまや壁紙が貼られるのを待つだけの状態になったのを見るのは、とても感慨深いです。
 皆不慣れな作業ながらも、壁紙を貼る前の大事な作業ときいて、丁寧に作業していました。
 ベンチ作りも着実に進んでおり、今回は組みおわったベンチに防腐剤を塗る作業も行いました。
 今後、出来上がったベンチは、お世話になったお宅や、今後行われるイベント会場に届けたいと思っています。

 また、帰る直前に山下中学校で執り行われていた音楽祭の片付けのお手伝いもやらせていただきました。
 声をかけていただいた地元の人には、「いつもIVUSAにはお世話になっています。またきたときはよろしくお願いします」と言っていただきました。
 地元の人々の声も糧にして、これからの活動も、頑張っていきたいと思います!(東洋大学4年 金岡 ゆき)