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静岡県西伊豆町活性化活動

 2月20 日(木)から2月23日(日)まで静岡県西伊豆町宇久須にて「黄金崎の松・再生プロジェクト」の運営のお手伝いに学生50名、事務局員2名が参加しました。この活動は、宇久須地区まちづくり協議会が主催するもので、小川真先生(白砂青松再生の会会長)の指導のもと、美しい景観の回復に向けて、松の根の成長を促すための取り組みです。

 活動前日の19日(水)に行われた結団式では、参加者が 何を目的にして活動をするのかを再確認し、個人目標・班目標を 共有し、どのような活動にしていきたいかを話し合いました。

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 活動初日となる20日は、お昼過ぎに宿泊先でもある柴区公民館に到着し、そこで今回一緒に活動を行う認定NPO法人緑の地球ネットワーク(GEN=Green Earth Network)の方からご挨拶をいただきました。
 黄金崎での初日の作業は、主に二つで、一つは炭焼きに必要な枝や倒木を拾い、平らな場所まで運ぶ作業。もう一つは炭を松の根元に埋める作業の障害となる、ゴミや藁を撤去する作業を行いました。
 活動終了後、柴区公民館にて参加者同士で懇親会を開き、活動以外のところで様々な思いを語り合い、チームとしての意識が高まりました。

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 21日 は、黄金崎と第一再生休耕田に別れて作業を行いました。
黄金崎では炭のもとになる枝や倒木を収集し、集めた木や藁蒸し焼き状態にして炭焼きを行いました。一日かけて約20キロ分の炭ができました。
 炭焼きは多くの木を燃やしても灰になってしまうものが多く、全体の3分の1しか炭にならないと聞き、多くの人の力が必要だと思いました。

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 第一再生休耕田でも、炭焼きを行い、また炭焼きの際に木が燃えやすいようにするための薪割りも行いました。
 地域の方との会話の中で「いずれは休耕田を失くしたい」とお話を聞き、今以上に我々にも何かできるのではないか考えさせられました。地域の方との会話や交流の機会も増え、参加者一人ひとりが次の日の作業に対する意識が高まりました。

 22日は黄金崎で、松・再生プロジェクトを行い、地域の方々や田方農業高校、県立下田南伊豆分校の生徒、教員合わせて約25名と一緒に活動させていただきました。
 作業は、松の木の根っこにたてつぼを掘り、炭を入れ、熔成リン肥料をまき、4種の菌根菌の胞子液をかけ、その上から土をかけるというものです 。活動を終えて高校生から「作業は大変だったが貴重な体験ができた」と、また地域の方からは「多くの方が来てくれて嬉しい」という声を聴くことができました。一緒に作業を行うことで、お互いをより深く知ることができました。

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 活動最終日となる23日は黄金崎の松・再生プロジェクトで出会った方々や地域の方々をお招きし、交流会を開きました。
15名の地域の方が来て下さり、様々な企画を通じて、IVUSAと地域との繋がりを築くことが出来ました。地域の方が下さった食材を使った料理を食べ、多くの方と楽しい時間を過ごすことが出来ました。

交流会終了後に「交流会には出られなかったけど、西伊豆町に来てくれて、本当にありがとう」と言いに来て下さった方もいて、私たちが来たことを喜んでくれる方が多くいらっしゃいました。また片付けに入ると地域の方が、「お片付けをお手伝いしてもいい?」「学生の見送りまでは一緒にいるよ」という声をいただきました。

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 今回の活動は、昨年7月の災害救援がきっかけとなり、西伊豆町で初めて「黄金崎の松・再生プロジェクト」のお手伝いをさせていただきました。

 この活動中にとても小さな1つの松の苗が植えられました。
 地域の方が「IVUSAの学生がきたから何か残したくて」という思いから植えてくださった松です。今回の活動だけでなく、今後も繋がり大切にし、もっと地域の方々の力になりたいと思いました。(跡見学園女子大学2年 海老原 茜)