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避難所体験訓練

 8月22日から23日まで千葉県の東金青年の家にて避難所体験訓練の活動が行われました。IVUSA学生42名、卒業生1名、事務局1名、地元の子どもたち19名、引率の方3名が参加しました。

「未来のために、今できること」を活動のコンセプトとして掲げ、いつ大きな災害が起こるかわからない今、子どもたちに避難所の制限された生活を体験してもらうことでその中で必要な力をつけてもらうことを目的にこの活動は行われました。

 22日、10時半に東金駅に集合し、活動場所である東金青年の家の方にバスで迎えに来ていただきました。到着した後、学生は会場の設営など子どもたちを迎え入れる準備をしました。
 そして、子どもたちは14時頃に到着しました。子どもたちは学生の想像以上に元気で、体育館に着くなり走り回っていました。学童の引率の先生から「今は訓練だけど、もし本当の避難所で生活することになった時には、周りの人に教えてあげられるようになってほしい」というお言葉を頂きました。

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 交流の時間を少し取った後、子どもたちに向けた心臓マッサージやAEDの取り扱い方の講習を行いました。子どもたちは真剣に話を聞き、積極的に参加してくれました。

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 講習終了後、地震が発生し、「電気と水道は使えず、津波が起こる可能性があるためこの避難所で生活をしなければならない」という想定で、避難所体験訓練を開始しました。まずは、班で協力して自分たちの寝るテントを立てました。
次は夕食の準備です。火をおこし飯盒でご飯を炊く、缶詰を開けてお皿に移す、配膳をする、など役割分担し、全員で協力して夕食を準備しました。

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 夕食を取った後はそれぞれテントに戻り、班ごとに一日のふり返りをしました。「水が使えなかったのが大変だった」「今度はもっとおいしくご飯を炊きたい」という子どもの声がありました。
子どもたちが就寝した後、学生だけのミーティングを行い、活動一日目が終了しました。

 23日、残念なことに事情により家に帰らなくてはならない学生と子どもがいたため学生41名、卒業生1名、事務局1名、地元の子どもたち17名、引率の方3名で22日に引き続き活動を行いました。朝6時半に起床し、凝った体をほぐすためラジオ体操を行いました。

 その後、朝食を作る班とテントの撤去作業を行う班に分かれました。どちらの班も前日に比べ、子どもたちが主体的に進めてくれました。みんなで朝食を取った後は、避難者受け入れ準備ワークとし、班ごとに別れ体育館やトイレなどの設備点検と清掃を行いました。

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 それぞれが点検、清掃を行った場所の報告を行うと、地震が起こったという想定の避難所体験訓練は終了しました。班ごとに子どもたちと二日間の振り返りを行い、もし災害が起こった時に自分は何をするべきか、何が出来るかなどを考えてもらいました。

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 昼食を取り、閉会式を行いました。KBA・ぬくもりの学童の先生方から「将来何かあった時に対応できるようになってほしい」「この活動で学んだことを友だちや家族にも広めてあげてほしい」とお言葉をいただいた後、学生から子どもたちへ特に頑張った分野で表彰状を送りました。

 最後に全員で輪になって、今年のIVUSAの夏プロのテーマソングである「風が吹いている」を歌い、13時頃子どもたちを見送りました。「来年も参加したい!」という子どもの声をたくさん聞くことができました。残りの後片付けを済ませ、学生も東金青年の家を後にしました。東金駅で解散し、避難所体験訓練は終了しました。(東洋大学3年 若林 春香)