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関東・東北豪雨災害救援活動1次隊

 台風17・18号の影響により関東から東北地方にかけて豪雨災害が発生しました。 IVUSAでは、特に被害の大きかった茨城県常総市にボランティアセンター開設と同時期に派遣を行い、ボランティアセンターから茨城県常総市水海道の復旧作業とニーズの回収を一任されました。

 茨城県常総市水海道で9月15日から18日の4日間、災害救援活動を行い、延べ435人の学生が参加しました。今回の作業では66件の作業要請に応え、計2,500食の炊き出しを4日間かけて昼と晩に計8回行いました。

 1日目は3つのグループに分かれて3つの地域のお宅を訪問し、ニーズの聞き取りを行いました。それと同時にニーズがあればその場でグループに分かれて作業を行いました。

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被害を受けた塾の教材の運び出し

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床上浸水被害を受けたお宅での家具の運搬

 あるお宅では軽自動車が浸かる高さまで水が来ていたそうです。布団や畳は水分を含んでおり重く移動させることは大変重労働ですが、高齢者が多く人員不足が目立ちました。
 外に運びだした家具は後日破棄するのですが、回収が追い付かず、破棄するものを家の前にまとめておいておくことしかできない現状でした。

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ごみをまとめて置いてある様子

 また、泥まみれの台所、洗面所、網戸などの掃除も行いました。強い日差しの中での作業でしたが、学生たちが声を掛け合いながら元気に慎重に作業を進めました。

 2日目は1日目に聞き取りを行ったニーズに少しでも多く応えられるように、さらに少人数のグループに分かれて主に床上浸水被害を受けたお宅で活動をしました。

 家財道具は小さなものから大きなものまで泥にまみれており、元の姿に戻すには多くの作業が必要となりました。

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床を拭く

 また、活動中に水害が起きてからなかなか来なかったごみ回収車が来て、学生と近所の方と一緒に道路に出されていたたくさんのごみを全て積み込む作業をしました。市民の広場では、12時と17時にそれぞれ、けんちん汁とおにぎり、カレーライスの炊き出しを行いました。
 地域の人から「とてもおいしかったです」というお言葉もいただいたほか、学生と地域の方と一緒に昼食を食べてお話しさせていただくことで「私の家は1階が浸水しました」といった現地の状況などのお話を聞くことができました。

 3日目は常総地区のボランティアセンターが悪天候のため活動を停止しました。それを受けIVUSAでは現地に滞在しているメンバーのみで活動を行いました。

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畳をはがしています

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床下の消毒のための石灰まき

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玄関の掃除

 石灰まきを行ったお宅のお母さんは作業中、「大丈夫?無理しないでね」と作業中の学生のことを気遣ってくださいました。

 炊き出しでは、配布時間前にも関わらず、多くの方が来てくださいました。一回の炊き出しに2回もいらっしゃる方もいて大変好評でした。ご飯をお渡しするときに「美味しいです。助かります」という声をたくさん聞くことができました。学生の元気が詰まっている炊き出しに笑顔の人も日ごとに多くなっているように感じました。

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炊き出しの様子

 4日目の活動最終日は時折、雨が降り出し不安定な天気となりました。
 昨日までの活動で完遂できなかったニーズを引き続き取り掛かるとともに、ニーズ調査で新たな要請のあったお宅にも向かい、作業に取り掛かりました。
ニーズを完遂したお宅の住人の方には「ありがとう」とお礼のお言葉をいただけました。

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地域の方とお話しする様子

 この日の炊き出しにもたくさんの方にきていただくことができました。ご飯をお渡しするときには「楽しみにしていました。ありがとうございます」という声をいただき、とても賑やかな雰囲気の中、配食が行われました。

※この活動は、公益財団法人車両競技公益資金記念財団の助成を受けて行われました。