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2015年度第7回新潟県長岡市栃尾地区ふるさとづくり活動

 10月24日から25日の2日間、学生46名が新潟県長岡市栃尾の半蔵金集落で中越地震の式典と地域の住民に向けた救命講習、長岡市の小学生を対象とした子ども防災塾を行いました。

 1日目の午前は畑で野菜の収穫をしました。
 
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 午後の活動は、半蔵金集落の避難訓練から始まりました。学生は地域の住民の方々とともに避難所である地域の旧小学校に避難しました。小学校の体育館には地域住民の方々、学生、そして長岡市内の小学生が集まりました。

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 その後、避難訓練につづいて救命講習を行いました。一次応急処置の流れ、AEDの仕組み、心臓マッサージの方法を学生が講師となって約60名の住民の方々や子どもにレクチャーしました。

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 救命訓練後半では実際に傷病者発見から意識の確認、心肺蘇生、そしてAEDの使用の一連の流れを子どもたちが練習し、実演しました。

 夕方に、式典が行われ、地震の起こった時刻と同じ17時56分に合わせて黙祷を行いました。当団体の理事で長岡市議会議員の桑原望による挨拶では、「災い転じて福となすという言葉のように、震災の経験が今後に活きると信じている」という言葉がありました。
 
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式典後は交流会を行い、地域の方との交流、学生によるよさこいを披露しました。その後子どもたちは身近にあるもので出来る防災グッズ作りを体験しました。
 
 活動2日目は、前日に引き続き参加している子どもたちに応急処置の意識をつけてもらうためのミニ運動会を行いました。応急処置を必要としている急病人のために、三角巾や絆創膏など必要な物を周りにいる学生から借りてくるという借り物競争形式のゲームです。急病人を発見した時、周りの人に声をかける勇気や協力する力を養い、それぞれの症状に対する応急処置の仕方を覚えて帰ってもらうことを目的としています。
 
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 今回新しい取り組みである栃尾での救命講習・子ども防災塾を無事終えることができました。また今回は防災という視点から地域活性化に取り組みましたが、今後、色々な視点から地域活性化を考えていくことが大切です。

 ご支援、ご協力いただいた皆様、協力団体の皆様、栃尾の皆様、誠にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。(同志社大学3年 齊城 桃果)

【プロジェクトリーダーより】
 今回の隊では2つの軸がありました。1つは「式典」、もう1つは「防災」です。

 これまでIVUSAはおよそ10年間、栃尾とともに活動してきました。その10年分、そして11年目に踏み出す一歩としての「式典」、そしてこれから未来に繋げるための「防災」をテーマにしました。
 新しい取り組みの多い隊だったからこそチームとして動いていかなければならない活動だったと思います。普段とは違う場所に泊まったり、子どもたちを招いたり、半蔵金地区全域での避難訓練、救命講習など行ったりしました。

 そういった新しい活動を通して学生は「未来を守るにはどうしたらいいか」について考えることができたのではないかと思います。ぜひその考えを今後の栃尾での活動に活かしていきます。

 最後に、関わってくださった皆様のおかげでこの活動を無事終えることができました。本当にありがとうございました。(日本大学3年 永田 香澄)