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守山市オオバナミズキンバイ除去大作戦

 6月19日に滋賀県守山市赤野井湾にてオオバナミズキンバイ除去作業が行われました。今回の活動では赤野井湾再生プロジェクトを中心に、夢・びわ湖、守山市、認定NPO法人びわこ豊穣の郷、玉津小津漁業協同組合、積水化成品工業株式会社、赤十字奉仕団、地域住民の方々とIVUSA学生で162人が集まりました。

 オオバナミズキンバイとは2009年に滋賀県守山市の赤野井湾で確認された外来水生植物です。オオバナミズキンバイの繁殖力は非常に強く、生育面積が5年間で約1,105倍にもなります。

 この繁殖力の強さにより、水質の悪化や漁業、琵琶湖特有の生態系への悪影響が出ており、2014年には環境省より特定外来生物に指定されました。生活のため漁業のため、環境のためにオオバナミズキンバイは除去していかなくてはなりません。IVUSAも守山市での活動は19回となり、前回よりも抜くぞと気持ちを高めて開会式に臨みました。

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 開会式では 川那辺守雄副市長より、「このオオバナミズキンバイ除去活動をずっと繋げていき、広げ、そして皆の力でこの赤野井湾を守っていきたい」との激励のお言葉をいただきました。

 午前中は法竜川の河口付近で除去作業をしました。豪雨や台風などにより法竜川河口からの水流が強くなることでオオバナミズキンバイが流れ、まだ繁茂していない琵琶湖の湖岸に流れ着き、繁殖範囲を広げる危険があります。また、この法竜川の河口付近の現場はとても大きな群落であったため、その中でも優先度の高い群落の除去作業を行いました。

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 抜いたオオバナミズキンバイは船に乗せ、漁港へ運びました。

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 赤野井湾漁港では、オオバナミズキンバイを船からクレーンを使ったり、人がバケツリレーをしたりして引き上げて、漁港に均等に広げて乾燥させていました。

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 約2時間で午前中の除去作業が終わり、閉会式が行われました。

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 昼休憩では、夢・びわ湖の方からパンとお茶をいただき、美味しく食べさせていただきました。また、昼の休憩中に各班でのミーティングを行いました。

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 昼の休憩時に一時的な強い雨に見舞われましたが、無事に雨が小雨となり、午後からの作業も午前中に引き続き行いました。また、午後からの作業も玉津小津漁業協同組合と協力して、午前中と同様に法竜川河口付近と赤野井湾漁港で作業を行いました。

 赤野井湾漁港では繁殖したオオバナミズキンバイが船を覆って船を出すことができないため、除去が必要とされており、小型の船で近づきオオバナミズキンバイを除去しました。

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 午後の作業が終え、目標としていた法竜川河口付近と赤野井湾漁港の群落は全て除去できました。

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活動前
 ↓
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活動後

 今回の除去活動では法竜川の河口付近と赤野井湾漁港に繁殖するオオバナミズキンバイの群落を12トン、133㎡除去しました。

 また4月に新しくIVUSAに入った1年生にとって初めてのボランティア活動でしたが、皆必死に声を出しながら作業を行っていました。

 参加した1年生の中には、「オオバナミズキンバイを抜くのが思っていたよりもずっと大変で、作業自体はつらかったです。でも皆で声を出しながら一所懸命やっていたから楽しかったです」と言っている隊員もいました。
 そしてこの活動に参加したどの学生も口を揃えて、また次の除去活動に参加したいと夏に実施する琵琶湖外来生物除去大作戦2016へ向けての意気込みを語ってくれました。

 今回の活動を通して改めてこのオオバナミズキンバイ除去活動は多くの地域の方々のご協力あってこその活動だと実感しました。

 最後になりましたが、この活動にご協力いただいた全ての方に感謝申し上げます。今後もオオバナミズキンバイ完全除去に向け活動を行っていきますので、ご協力よろしくお願いいたします。(立命館大学2年 中村 圭亮、立命館大学2年 渡邊 和果、立命館大学2年 南部 雄太)

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【協力団体】
夢・びわ湖
認定NPO法人びわこ豊穣の郷
玉津小津漁業協同組合
滋賀県
守山市
積水化成品工業株式会社
赤十字奉仕団
玉津、小津自治会
ライオンズクラブ
南部土地改良区

※この活動は平和堂財団環境保全活動助成事業の「夏原グラント」の助成を受けて実施しています。