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高島市オオバナミズキンバイ除去活動

 6月9日に滋賀県高島市新旭町においてオオバナミズキンバイ除去活動が行われました。この活動には滋賀県、琵琶湖環境科学研究センター、近江ウェットランド研究会、株式会社パスコ、IVUSA学生1名が参加し計6人での活動となりました。活動の結果、35㎏の外来水草を除去しました。

 オオバナミズキンバイは、特定外来生物に指定されており、琵琶湖南湖を中心に生育面積が5年間で約1,105倍、15万7,000平方メートルにも拡大する非常に強い繁殖力を持っています。また近年には北湖である高島市、米原市、東近江市、彦根市などでも確認されており、早期発見と早急除去が重要課題となっています。

 今回の活動は、5月末に高島市の橋爪樋門などでオオバナミズキンバイが発見されたことを受け早期除去を目的に行われました。

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 IVUSA学生は午後からの除去活動とモニタリング作業に参加しました。高島市の針江川周辺では、初期群落のオオバナミズキンバイが点在していると考えられ、発見しては、その場で除去を実施しました。
小規模または1本のオオバナミズキンバイであり、見つけにくいことから、普段からオオバナミズキンバイに関わっている人たちですら判別が難しい状況でした。

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 今後も初期対策が大切になってくることから、滋賀県庁の中井克樹さんより「オオバナミズキンバイを見分けられる人を育てることが、早期発見や初期群落除去の質の向上に繋がっていくと思う」という話を頂きました。

 高島市ではナガエツルノゲイトウが確認されており、針江川でオオバナミズキンバイ除去作業した後は、ナガエツルノゲイトウの繁殖状況を調べるために北湖のモニタリング作業を実施しました。

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 高島市の貫川周辺に繁茂していたナガエツルノゲイトウをモニタリングした際、近江ウェットランド研究会の栗林実様は「これ以上北側にナガエツルノゲイトウが繁殖することは何としてでも避けたい」と仰っていました。

 今回の除去作業とモニタリング活動を通して、オオバナミズキンバイやナガエツルノゲイトウの繁殖状況が知れた上に、オオバナミズキンバイを初期群落の段階で除去作業が行えたので本当に有意義な活動となりました。今後も初期群落の早期除去を行い、外来水草の大繁殖を防ぐため活動を続けていきます。(龍谷大学3年 西出 侑生)