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利島活性化活動7次隊・8次隊

 8月2日から8月10日まで利島活性化活動が行われました。

 利島とは、伊豆七島の一つであり椿油生産量全国一位の自然豊かな島です。
 利島の人々はヤブ椿の椿油を250年以上も前から島の主産業としてきました。しかし現在、高齢化によって椿油生産の存続が危ぶまれています。

 そこで、IVUSAではこれまでの3年間の活動を通して、利島の文化・伝統、島の人々の豊かな暮らしを体感し、それを発信していくこと、椿産業を守っていくための環境を整えていくこと、利島の方々との関係づくりを進めてきました。

 今回の隊はそれに加えて、「利島のことを対外に発信しよう」を目的に実施しました。

 これまでに培ってきた利島との関係性を大切にしながら、 学生の立場を活かして利島の現状や魅力を隊外へ発信し、 利島の椿産業における後継者不足の課題解決に繋げることを目指します。

 そのための一歩として後日、利島の活動報告会を実施します。そこを目指して、利島に行く一人ひとりが自分なりの考えを持って、現地の人と話して考えをより深めようという思いで臨みました。

 今年は8月2日から6日までの7次隊と8月6日から10日までの8次隊が活動を行いました。7次隊には学生45名、事務局員1名、8次隊には学生45名が参加しました。

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 学生たちは、「切っ払い」という作業を島の農家さんと楽しくコミュニケーションを取りながら行いました。切っ払いとは、落ち葉をかき集め火をつけて燃やし、椿の実の回収をしやすくするための作業です。7次隊・8次隊合計17の農家さんに入らせていただきました。

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 作業の後は、農家さんの家で食事をご馳走になりました。その活動の中で、椿産業の後継者不足に対する思いについてのお話も伺えました。

 Iターンでもいいから受け継いで欲しいという声や、Uターンして欲しい、身内で後継者を出して屋号も受け継いでもらえることが理想など、様々な農家さんの思いを聞きました。

 実際にこういった声を耳にし、どういった人が後継者として、求められているのか、今もなお学生たちは考え続けています。現地の人からしか聞けないリアルな声を知り、学生たちは後継者不足に対する考えを深く追及し、模索しています。

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 7次隊、8次隊ともに活動最終日にはTシャツを揃え農家さんたちが、学生のお見送りに来てくださいました。まるで我が子のように接してくれた農家さんや毎年この活動を支えてくださっているカウンターパートさんたちとのお別れは、涙なしではできませんでした。

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 活動を支えてくれたすべての人に感謝をしながら、活動報告会に臨みます。(法政大学2年 廣瀨 淳)