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新潟県関川村「大したもん蛇まつり」活性化活動2016

 8月26日から8月29日まで、新潟県関川村「大したもん蛇まつり」活性化活動2016が行われ、学生144名が参加しました。このお祭りは、昭和42年(1967年)8月28日に発生した「羽越水害」の慰霊と、昔から語り継がれている「大蛇伝説」を忘れないように、と始まったものです。

 今年度は「地域に入り、地域を繋ぎ、関川村の未来を共に考える」を目標に掲げ、IVUSAと関川村だけではなく地域住民同士や行政の繋がりを重視しました。

 活動1日目は、平田大六村長を始めとする村役場の方々とIVUSAによる帰村セレモニーが行われ、平田大六村長から「おかえりなさい」の言葉を頂きました。

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 その後は現場ごとに分かれ竹林整備や神社の清掃活動、また大島保育園と下関保育園で園児との交流を図りました。
 また、平田大六村長による「大六散歩と」称した関川村内でのツアーに参加しました。羽越水害や道の成り立ちなど関川村の歴史を学ぶことができました。

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 活動2日目は蛇喰や勝蔵、湯沢などの各集落センターで交流をしました。湯沢では施設周辺の除草作業や交流会準備をした後に温泉に入れていただきました。その後の交流会でぜんまい等の山菜や二黄卵のゆでたまごなど地場産の食材による料理を頂きました。学生も集落の方も熱心に話をし、会話が途切れることはありませんでした。

 老人ホーム「ふれあい」では入所者の方々が入浴されている間に、野菜の収穫や草むしり、施設の清掃などをしました。お風呂が終わると談笑やレクリエーションによる交流を図りました。

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 各現場作業後に温泉施設「ゆ?む」で入浴を済ませ、浴衣や甚平に着替え花火大会と盆踊りに参加しました。花火一玉一玉に、各個人団体の思いが込められていて多くの方に愛されている村なのだと感じました。

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 活動3日目「大したもん蛇祭り」当日は、前日に行われた花火大会の片付けや役場前でのIVUSAグッズの販売、給水所などに分かれて活動しました。

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 大蛇の担ぎ手現場は、大蛇と小大蛇を担がせていただきました。垂水の里をスタートし、役場までのコースを「わっしょい、わっしょい」と声を掛け合いながらパレードしました。

 大蛇は重く身体的負担がかかりますが、どの学生も晴れやかな顔をしていました。参加した学生からは「昨年は見ているだけだったが今年は担げてよかった、本当に楽しめた」という声があがりました。

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 大蛇が役場でとぐろを巻き会場が感動に包まれるなか、役場の屋上から横断幕が垂らされました。横断幕は学生の関川村への思いを事前に書き入れたものを使用しました。

 夜には関川村ふるさと会館の体育館で大交流会が開催されました。今年も大勢の関川村の方が参加して下さりました。

 中には初めて催された交流会から欠かさず参加してくれている方もいて「毎年IVUSAの学生と話をすることを楽しみにしているよ」とおっしゃってくださいました。お祭りや交流会を通し、学生各々が色々なことを感じ、「また関川村に帰る」という気持ちが強くなりました。

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 活動最終日は、4日間寝泊りをさせていただいた安角小学校の清掃を行いました。施設が綺麗になっていく喜びと、もう離れなければいけない悲しみ複雑な気持ちにまた来年来ようと心に誓いました。清掃終了後、役場前にて出発セレモニーを行いました。

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 活動の中様々な場所で我々をIVUSA学生と認知してくださる方が多く、先輩たちが過去に積み上げてきた信頼を感じると共に、私たちも同じように繋げていかなくてはならない。これからの関川を一緒に作っていかなければならないと感じました。(拓殖大学2年 谷津 裕太)