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平成29年7月九州北部豪雨災害救援活動1次隊・2次隊

 7月12日から16日まで、平成29年7月九州北部豪雨災害救援活動が行われ、理事2名、事務局4名、学生120名、卒業生2名、の計128名が参加しました。
 今回は、福岡県朝倉郡東峰村(旧小石原村)の3地区で活動をさせていただきました。

 先発隊(1次隊)は13日午前に東峰村に到着しました。被害に遭われたお宅での土砂撤去の作業のお手伝いをさせていただくグループ、それぞれの地域で、住民の方にヒアリングをし情報を集めながらニーズを回収するグループ、15日から合流する本隊の宿舎を確保するグループに分かれて活動しました。

 15日の朝、関西から学生90名が、長崎から学生13名が福岡県朝倉郡東峰村に到着し、先発隊合流し、合計116名となりました(2次隊の開始)。初めに、今回お世話になる社会福祉法人東峰村社会福祉協議会の柳瀬事務局長、一般社団法人OPEN JAPAN副代表の肥田さん、地元の消防団の方等からご挨拶をいただき、その後すぐにそれぞれの活動場所にわかれました。

 福岡県朝倉郡東峰村(旧小石原村)には、住宅と焼き物を焼く窯が隣接した窯元が約50件あり、焼き物が産業の中心になっています。今回の豪雨で、一部の窯元と住宅が被災され、「全ての窯元が復活しないと営業は再開しない」という地域住民の考えもあり、小石原の産業の中心が停止している状態でした。

 作業内容は、床下に溜まったヘドロのかき出しや、畳や襖を搬出する作業や、住居周りの庭や側溝に流れ込んだ流木や土砂を取り除く作業を主に行いました。活動場所によって作業内容も異なり、あるグループでは、この地区で大切にされている小石原焼についてしまった汚れを綺麗にする作業もしました。

 休憩の合間には、お世話になっているお宅や消防団、ご近所の方々から果物、塩飴、飲み物、おにぎりなどをいただき、隊員たちは作業の疲れを癒しました。

 今回、初めて災害救援に参加した1年生も多くいましたが、現地に若者の元気を置いてくるという思いを胸に2日間活動をしました。

 また、東峰村(旧小石原村)の皿山地区、蔵貫地区では、ボランティアセンターにいらした一般ボランティアの方々合計95名をIVUSAが受け入れて、作業のアテンドを行い、地区全体でニーズの取りこぼしや復旧の遅れがでないようにするために、地区単位で復旧作業に取り組む試みをしていました。

 全ての作業が終了した後、お世話になったお宅の方から「自分たちだけではどうすることもできなかった。すごい助かった。本当にありがとう」というお言葉を頂き、この2日間での活動を思い出して涙をする隊員もいました。

 この活動を通して一緒に作業をしたり差し入れをいただいたりと、たくさんの方の温かい気持ちを感じました。

 学生のマンパワーは、微力ではあるかもしれませんが、無力ではありません。今回、活動をした隊員の中には、「本当に来てよかった。地域の方々のために少しでも力になれるのであれば、また来たい」と述べている学生もいました。

 普段とは違う環境で、違う視点からたくさんのことを学ばせていただきました。現在、2次隊、3次隊の派遣も計画しています。現地のためにできることはそれぞれ違うかもしれませんが、まずは復旧に向け、私たちの活動に協力してくださった全ての方々に感謝をしながら活動を続けていきたいと思います。

 尚、この活動は公益財団法人車両競技公益資金記念財団より助成を受けて実施しています。
 また、福徳産業株式会社様、こだま食品株式会社様より、手袋や食料品などのご協賛をいただき活動を実施しました。(立命館大学3年 中山 桜子、京都外国語大学3年 藤原 次郎)