インドでの活動を報告するために、訪れたのは、震災から一年と半年が経った4月後半。
そのため、自宅を再建し、仮設住宅を離れる人も増えてきました。
震災により仕方なく仮設住宅に入ったわけですが
嬉しいことに私たちとの交流で、楽しい思い出もたくさん作っていただいたようで
「仮設住宅が無くなるまでここにいたい」とおっしゃった住民の方たちが多く驚きました。

そこで、住民の方たちが記念に文集を作成しようということになりました。
しかし、高齢者が多く、仮設住宅では、パソコンはおろか、字が書けない人も多くいらっしゃいましたので
私たちが直接聞き取りをしていくことにしました。

マスコミと違い、同じ目線で信頼関係を作ってきた私たちには、本音で語ってくれました。
たくさんの思い出を聞かせていただき、それをみんなでまとめ、仮設住宅住民の文集は完成したのでした。

当時、仮設住宅の区長であった千野さんの挨拶文を以下に抜粋いたします。

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「出会いがあれば別れが有る」そんな言葉は私たちには無いような気がする。

お互い励ましあった皆が同じだからだ。
一緒に屋根の雪下ろしや花植え、住宅団地の草むしりなど
都会の学生とは思えないという住民の声と、
学生さんの次は何処をと、次への指示を求める声、
順調に進む作業と作業中の学生との会話は私たちの後々に語られる。
とどの森での交流会、ふるさと交流会館での交流会等々、
ひとりひとりのあの時の顔や言葉を懐かしく思う。
私たちの地域の再発見に栃尾に足を運んでいただき交流を続けてもらいたい気持ちと
ご支援ご協力くださった多くの方々に感謝申し上げます。

仮設住宅団地 区長 千 野 義 夫
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